Project Lifecycle Engineering事業

Courtesy of Sakhalin Energy Investment Co., Ltd.

調達(Procurement)

©RasGas Company Limited
エンジニアリング会社が調達する機器・資材
1300トン以上の機器の船積み

調達業務は、プラントエンジニアリング3本柱、EPC(設計、調達、建設工事)業務の真ん中に位置し、プロジェクトとの連携を密にしながら設計と建設工事の橋渡しをするという非常に重要な責務です。

主な業務内容は、機器資材の発注、発注後の製作工程管理、品質管理(検査等)、現場までの輸送業務から成り立ちます。設計からの品質要求を満足する機器資材をプロジェクトの実行予算以内に購入し、工事スケジュールに合わせて建設現場に送り届ける、という一連の業務を遂行するために、市場動向に対する敏感さ、国際法規の正しい理解、価格に対する冷静な判断力、メーカとのハードネゴを遂行する強い精神力、厳しい品質要求を遵守する強い意思、等が必要となる業務です。

それだけに機器資材がスケジュールどおり無事に現場に到着し、工事が完成した時の喜びは一層です。

世界中のサプライヤーから購入

プラントエンジニアリングの調達業務は、購入品のサイズ、金額、業務に携わる人の数、どれをとっても普通のメーカーとは規模が違います。プラントの種類によっても異なりますが、千代田が建設した世界最大級のLNGプラントでは、延べ4000件の注文書が発行され、それを20ヶ国以上のメーカーから調達し建設工事現場に届けます。購入相手は全世界。少しでも安く品質の良い機器資材を求め、ワールドワイドにアンテナを広げ、引合い、ネゴ、発注、工程管理、品質管理を経て、長納期品は発注から2年以上の期間をかけて完成します。

工程管理の徹底

プラント建設が計画通りに完遂するためには、サプライヤーに発注した機器資材が納期通りに出荷されることが前提となります。その為に、サプライヤーの製作工程全般に目を配るとともに、社内関係部署とも随時情報交換を行い、納期確保の手段を総合的に判断しながら、必要な対策を講じます。納期遅れが発覚してからの対処では無く、遅れの予兆を察知して事前に対応することで納期通りに機器資材を工事現場に送り届け、プロジェクトをスケジュール通りに遂行してゆきます。

品質管理の重視

設計図面や図書で表現された要求事項を、石油やLNGといった製品を生産するプラント建設に必要なモノに翻訳し具体化する、その鍵を握るのが調達で、その中でも重要なのが品質管理です。発注された機器資材は、工場での各製造工程が要求どおりに抜けなく正確に進められていることを「検査」で確認します。千代田、メーカー、検査第 三者機関、更にはお客様も一体となって厳しくかつ効果的で効率の良い検査計画に基づき品質管理を行います。

輸送計画の重要性

完成した機器資材は主に海上輸送にて現場まで運ばれます。 機器資材完成のスケジュールの変更や、海の天候等の要因により、輸送計画や場合によっては輸送手段の見直しを随時行う必要があります。また、現地においては、大型、重量物機器の輸送に適した道路や橋、ルートのチェック、その国の特殊通関事情等、輸送全般にわたる計画を綿密に立てる必要性があります。