プラント管理支援事業

Courtesy of Qatargas Operating Company Limited

熱流体解析技術

プラント設計への適用

LNGプラントでの温排気拡散解析

温排気拡散解析事例
Hot Air Recirculation と呼ばれる、機器の排熱を空冷式熱交換器が吸気することで生じる熱交換機性能低下を防ぐための、プラント敷地全体規模での温排気拡散解析です。

漏洩ガスの爆発影響度評価

リスク評価の一環として実施した、可燃性ガス漏洩時の拡散・爆発解析の一例です。

可燃性ガス漏洩拡散解析事例
可燃性ガス爆発解析事例

スロッシング評価技術

洋上プラントにおいては、気液分離器等の容器内に気液界面を有する静止機器において、船体揺動に伴うスロッシングが発生します。これに対し、熱流体解析技術による液揺れの評価、ならびに対策案の検討を行います。

スロッシング解析事例

バッフルなし
バッフルなし

プロセス開発への適用

反応器開発への適用

気泡塔型反応器スケールアップ時の性能評価を行うために重要となる気液二相流の流動特性を予測します。そしてプロセスシミュレーションに反映することで精度の高い評価を行うことができます。図は、気泡塔型反応器へシミュレーションを適用する際に実施した計算精度評価結果を示しています。

気泡塔解析事例

ボイド率分布と液速度ベクトル

実験値との比較

攪拌型反応器のスケールアップ

攪拌槽解析事例

反応器内の流動状態を把握し、スケールアップ設計に適用した事例です。

設備診断コンサルティングへの適用

加熱炉健全性診断への熱流体解析技術適用事例


加熱炉解析事例

加熱炉内での熱流動現象を解明することで炉内温度分布や加熱管表面温度分布の評価が可能となります。この技術を加熱炉の検査/管理箇所選定に役立てることにより、お客様の保全高度化に役立てています。

サイクロン摩耗対策

粉体の衝突によるサイクロンの摩耗対策として、粒子軌跡を可視化し摩耗量を定量的に予測することで、寿命延長に資する装置や運転の改善提案を実施しています。

粒子軌跡
摩耗状況

特徴

熱流体解析技術(CFD:Computationnal Fluid Dynamics)はプラント/装置の設計・開発など様々な場面で広く適用されています。千代田で長年にわたって培ってきた種々のエンジニアリング技術と最先端のCFD技術の融合により、お客様の新しい価値創造に役立てています。
プラント設計、研究開発、設備診断コンサルティングへのCFD技術適用に関し長年にわたる豊富な実績を有しています。単なる解析結果の提供でなく、解決策・改善策を含めた価値の高いソリューション提供が可能です。

適用可能な範囲

  • 空冷式熱交換器周りの高温排気拡散
  • フレアーやベントからの高温排気の拡散
  • 配管および各種機器(ドラム、カラム、熱交換器、加熱炉、反応器等)内の熱流動状況評価
  • プラントにおける可燃性物質の漏洩、拡散、爆発リスク評価支援