再生可能エネルギー

太陽熱発電

太陽熱発電は、太陽光を熱エネルギーに変換し、この熱を利用して発電を行う技術です。

太陽熱発電とは?

太陽熱発電のシステムは大きく3つに分けられます。(下図参照)

  • 太陽光を鏡で反射集光し、熱エネルギーに変換するソーラーフィールド
  • 集めた熱エネルギーを溜めておく蓄熱設備(ストレージ)
  • 集めた熱で蒸気を発生させ、蒸気タービンを回し発電する 発電設備(パワー・ブロック)


太陽熱発電は、蓄熱設備を持つことにより、太陽が出ている昼間の熱エネルギーの一部を蓄え、夜間の発電もできるようになります。これによって、他の再生可能エネルギー(風力発電・太陽光発電など)に比べ、安定した電力供給が可能となります。

特徴

溶融塩・パラボリックトラフ型太陽熱発電

千代田が技術開発を進める「溶融塩・パラボリックトラフ型太陽熱発電」は、熱媒を合成オイルから溶融塩に変えることにより、運転温度を550℃まで上げることができるようになります。溶融塩を熱媒として使用する主なメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 熱媒を合成オイルから溶融塩に変更することで、従来型より高温のスチームを供給することができる。これによって、発電効率の上昇と発電コストの削減が期待できる。
  • 従来型(熱媒:合成オイル)と比べ、溶融塩を熱媒として使用したシステムでは蓄熱システムを小型化することができる。
  • 従来型(熱媒:合成オイル)は、蓄熱媒体として溶融塩を使用しているため、合成オイルと溶融塩の熱交換が必要であったが、全システムを溶融塩のみで動かすことにより熱交換器が不要となり、プラントをよりシンプルに構成することができるようになる。

デモプラント

千代⽥はイタリアのパートナー企業とデモンストレーション・プラントをイタリアのマッサ・マルタナという地で建設。竣⼯式が2013年7⽉3⽇に執り⾏われ運開し、2014年には蒸気発⽣器を追加、2015年夏に所定のデータを獲得し実証運転を完了しました。この実績を元に商用プラントの案件開発を行って参ります。