宇宙開発・利用技術

宇宙×当社グループの強み・事業の連携による新たな価値共創の推進

当社グループは、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に搭載される実験装置、通信装置の開発において国内有数の実績を有し、我が国の宇宙環境利用の推進に貢献しています。
さらにその活動領域は、地球低軌道の次世代民間宇宙ステ―ション、さらに月面などでの次代の宇宙開発・利用や、宇宙技術の地上での活用(スピンオフ)へも拡大しています。

©JAXA/NASA
©JAXA/NASA

特徴

当社グループの宇宙開発・利用技術事業は、以下の3つのコア分野からなっています。

宇宙実験支援

主に、国際宇宙ステーションに搭載される通信・画像の伝送記録装置、およびその電源装置などを開発しています。
海外技術や最新技術を持つ民生品の活用・搭載を積極的に推進しています。

左:画像取得処理装置:Image Processing Unit (IPU)
右:次世代イーサネット・ハブ/多重化装置:Layer2 Ethernet Hub and Multiplexer (LEHX)

©JAXA
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宇宙科学

主に、国際宇宙ステーションにおける細胞培養や植物生育など、ライフサイエンスを扱う実験装置を開発しています。
実験状況の遠隔監視や、実験試料の回収・解析の容易化など、実験を行う宇宙飛行士の安全性、負担軽減が随所に図られています。

左:宇宙ステーション用細胞培養実験装置:Cell Experiment Unit (CEU)
右:宇宙ステーション用植物生育実験装置:Plant Experiment Unit (PEU)

©JAXA
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将来利用

ライフサイエンスを、次代を支える社会インフラと捉え、宇宙利用開発成果のさまざまな展開・応用に取り組んでいます。

自動細胞培養システム

宇宙実験用に開発された自動化技術を応用した、研究機関向けiPS細胞培養システムです。
専用のカートリッジタイプ培養容器を用いることにより、全自動での培養細胞の継代および培養が可能となっています。

Establishment of automated culture system for murine induced pluripotent stem cells, H Koike, K Kubota, K Sekine, T Takebe, R Ouchi, YW Zheng, Y Ueno, N Tanigawa, H Taniguchi, BMC Biotech, 2012

月面水資源探査とその利用

月面水資源の商用利用を可能とするため、詳細調査を行う「月面探査・試掘モジュール」の検討を産学連携で進めています。

月面水資源探査
事業紹介