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エンジニアリングを通じた環境への貢献

環境への取組み

当社は、創立以来、「エネルギーと環境の調和」を経営理念に掲げ、事業を推進してきました。パリ協定に端を発し、国際社会が目指す低炭素社会への移行期の中で、事業を通じた気候変動対策は経営上の重要課題と認識しています。このグローバル課題に、当社は培ってきたエンジニアリング技術で新たなとデジタル革新技術でイノベーション創出し、炭素循環型社会へその役割を果たしていきます。
社会価値と経済価値を両立させた持続可能な社会を実現していくミッションを担うべく、気候変動リスク及び機会を適切に評価・管理し事業を推進していきます。
今後も課題解決に向け、事業を通じて炭素循環型社会を推進するため、再生可能エネルギーへの取組を強化するとともに、水素サプライチェーンによるエネルギー提供や分散・複合型ユーティリティビジネスの確立への挑戦に加え、CCU*の実用化を始めとした技術開発を進めます。
また、当社は2019年に「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に賛同し、シナリオ分析に着手しました。気候変動関連については、TCFD提言に沿って情報開示していきます。

* Carbon dioxide Capture and Storageの略。二酸化炭素回収・貯留

TCFDへの取り組み

当社は2019年にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に賛同しました。環境省が推進する「TCFDに沿った気候リスク・機会のシナリオ分析支援事業」に参画し、気候関連シナリオ分析のトライアルを実施しました。今後、シナリオ分析を深めて、当社の経営戦略に活かすとともに、TCFDの提言に基づき積極的に情報開示を進めていきます。

シナリオ分析は下記を参照ください。
環境省「TCFDを活用した経営戦略立案のススメ~気候関連リスク・機会を織り込むシナリオ分析実践ガイドver2.0~」
3-29~3-36
外部リンク

シナリオ分析の前提

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分析の前提対象
ターゲット 2040年
シナリオ 2℃シナリオ:気候変動対策を推進(例 炭素税の導入など)
4℃シナリオ:気候変動対策なしの成り行き(例 炭素税などの導入なし)
分析参照データ WEO*1 2019年のデータ(不足分はその他のデータを使用)
分析対象セクター LNG /グリーンエネルギーEPC
水素、CCU*2、分散型複合ユーティリティなどの非EPC
財務データ 中期経営計画(再生計画)で開示している2023年までの事業計画をベースに2040年まで伸長
  • 1 国際エネルギー機関(IEA)が毎年秋に発表する「世界エネルギー展望(World Energy Outlook)」
  • 2 Carbon dioxide Capture and Storageの略。二酸化炭素回収・貯留

インパクト試算

インパクト試算を踏まえた対応策の方針については当社の事業戦略である地球環境事業、デジタルトランスフォーメーション、エンジニアリング価値の再定義の加速に取り込んで推進中です。

●4℃シナリオ:低炭素化・炭素循環は推進されず、化石燃料への依存が継続
●2℃シナリオ:低炭素化・炭素循環が推進され、グリーンエネルギー設備への需要が増加し、水素・CCUの導入が進む

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試算項目
(当社へのインパクト)
2℃4℃対応策の方針
LNG 事業構造の変化に対応したサービスの提供
石油・化石燃料プラント デジタルAI技術を利用した顧客資産最適化へ対応
水素 - 低炭素・炭素循環のニーズが高まることから、市場への早期参入、シェア確保
CCU -
グリーンエネルギープラント 今後のトレンドを踏まえ、ユーティリティ事業を展開

環境との共生を目指すプロジェクト

東海地域最大のメガソーラー発電所建設工事の完工

●CO2排出削減に寄与
当社は愛知県豊田市にパシフィコ・エナジー(株)向け豊田メガソーラー発電所建設工事を2020年3月に完工しました。2017年10月の着工より29ヶ月の工期を経て完工した本発電所は、年間想定発電量74,000,000kWhで、約2万1千世帯分の消費電力を賄える、愛知、岐阜、三重の東海三県で最大のメガソーラー発電所です。太陽光を利用したエネルギーのクリーン化によって、年間およそ40,000トン*のCO2排出削減に寄与します。

●地域の景観保全
建設地は矢作川の源流があるため、地域社会への安全性や矢作川流域の美しい景観保全にも配慮しつつ、より強靭な防災設備を設置すべく、地元企業とともに工事を進めました。土地の最大傾斜も20度以上あったため、影ができないよう3D設計を駆使し、隙間なく太陽光パネルを敷き詰めました。顧客、地域協力会社、行政がワンチームとなり技術と英知を結集させたプロジェクトです。
当社は、今後も再生可能エネルギー案件の取り組みを通して顧客とともに炭素循環社会の実現を目指します。

* パシフィコ・エネジー(株)のプレスリリースより

パシフィコ・エナジー(株)向け豊田メガソーラー発電所

世界最大規模・最先端の蓄電池設備の建設を遂行

●再生可能エネルギー電力の供給安定化
炭素循環社会の潮流に合わせて太陽光や風力などの再生可能エネルギー活用の普及が進んでいます。再生可能エネルギーは発電量が天候や自然環境の影響を受けるため、電力供給が不安定になりがちです。この解決策の一つとして、大規模な蓄電池を電力系統(発電所から送配電までの電力の全体システム)につないで、電力が余った時には蓄電し、電力が不足した時には放電することで、電力供給を安定化させる取り組みが進められています。
当社ではこの取り組みの一環として、風力発電の供給のために、北海道天塩郡豊富町で世界最大級・最先端の北豊富変電所蓄電池システム建設工事を遂行しています。


●地域社会の安心への貢献
本プロジェクトでは、祭事や地区行事などの地域社会にも積極的に参加し、地域と協力した「安全・安心の街づくり」も支援しています。2018年9月に発生した北海道胆振東部地震では、北海道全域が一時的に停電しました。建設現場近隣の酪農家より発電機の借用について申し入れがありました。緊急性を考慮した現場所長の機転により発電機の貸し出しを行った結果、搾乳を継続でき、被害の最小化につながり、酪農家の方に大変喜ばれました。
当社は、今後も環境と安全に配慮するとともに、お客様と地域の皆さまに喜んでいただけるよう努めることで、持続可能な社会づくりに貢献していきます。

北海道北部風力送電(株)向け蓄電池システム建設現場
(2020年7月撮影)

世界初国際間水素サプライチェーンの本格稼働

当社が組合員企業として参加する次世代水素エネルギーチェーン技術 研究組合(AHEAD)は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より助成を受けて進めている実証事業*として、2020年5月、川崎臨海部にある東亜石油(株)京浜製油所内の、脱水素プラントから同製油所内の水江発電所に、ブルネイからMCHを使っ て輸送した水素の供給を開始しました。これは、海外から輸送された水素の国内初の発電利用となり、水素社会の実現に向けた重要なマイルストーンになります。 ブルネイでトルエンと水素から生成されたMCHを海上輸送し、日本で水素を取り出しエネルギーとして利用するという国際間水素サプライチェーンに、将来の大規模水素需要として期待される発電燃料需要が加わることで、当社が目指す「海外から輸送した水素による電力供給」が達成され、水素発電の商用化にさらに一歩近づきました。

* NEDO助成事業:水素社会構築技術開発事業/大規模水素エネルギー利用技術開発

ブルネイ・ダルサラーム国の水素化プラント

川崎臨海部の脱水素プラント