石油化学・化学プラント

写真提供:鹿島アロマティックス株式会社

プロピレン誘導品

プロピレンは炭素の数が3個で二重結合を1個有し、重合、酸化、アルキル化、水和、ハロゲンの付加などの反応で、ポリプロピレン樹脂、アクリロニトリル、アクリル酸、プロピレンオキサイド、イソプロピルアルコール、アセトンなどの原料となり、石油化学産業の中でエチレンと同様、重要な基礎化学品です。


[ プロピレンからの誘導品マップ ]

特徴

ポリプロピレンプロセス

ポリプロピレンは、比較的安価でありながら、剛性・耐熱性・光沢などの物性が優れ、樹脂の中で広い範囲で使われています。重合方法は大きく、溶液重合法、懸濁重合法、塊状重合法、気相重合法に分類されます。

プロピレンオキサイド(PO)プロセス

プロピレンを酸素で直接酸化してプロピレンオキサイドを製造するプロセスは、まだ完成していません。従来は、クロロヒドリン法で製造されていましたが、塩化カルシュウムを大量に副生します。現在は、エチルベンゼンなどの過酸化物とプロピレンから製造する方法が主流になっています。このプロセスでは、プロピレンオキサイド(PO)にスチレン(SM)が併産されます。千代田は本プロセスによる、大型のSM/POプラントを建設しています。

主な実績

日本国内で1960年代から溶液重合法のポリプロピレンプラントを建設して以来、多くのプラントの建設を手掛けて来ました。また海外では、1980年代からプラントを建設しています。当社は、気相法の「Innoveneプロセス」のコアコントラクターとなっています。