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SPERA水素TM
千代田の水素サプライチェーン事業

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世界初国際間水素サプライチェーン実証事業

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bnr_hydrogen_big.jpg国際間水素輸送の実効性を確認することを目的に、千代田化工建設、三菱商事株式会社、三井物産株式会社、日本郵船株式会社の4社が、AHEAD(次世代エネルギーチェーン技術研究組合)を設立、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)より助成を受けて2015年に始動した世界初の「国際間水素サプライチェーン実証」は、2020年12月25日を以て、所期の目的を達成して無事に運転を完了いたしました。(NEDO助成事業:水素社会構築技術開発事業/大規模水素エネルギー利用技術開発)

この実証事業では、ブルネイ・ダルサラーム国に水素プラント、川崎市臨海部に脱水素プラントを建設し、千代田が開発したSPERA水素TM技術を用い、ブルネイで調達した水素を常温・常圧下の液体の形で日本へ海上輸送し、川崎市臨海部で気体の水素に戻して需要家に発電燃料として供給するところまでの水素サプライチェーンを、既に普及している安全基準に基づく既存インフラを最大限有効活用して構築し、世界で初めての国際間水素大量輸送、供給実証(10カ月間の運用で100トン超)を、安全かつ安定的に達成致しました。

本実証の結果、当社のSPERA水素TM技術を用いた水素サプライチェーンの商業規模へのスケールアップが可能であることも確認できました。水素社会の早期実現に向け、需要拡大に伴うスケールアップ効果や更なる技術改良を重ねる事で一層のコスト低減を図り、2020年代半ばの実用開始(準商用化)を経て、日本や世界各国が目指す2050年カーボンニュートラルに日本発の環境技術として貢献してまいります。

SPERA水素TM紹介映像

水素エネルギーは究極のクリーンエネルギーとしてその利用の実現が期待されています。その普及には、水素を石油や天然ガスのように大規模に貯蔵・輸送する技術が必要ですが、これまでにそのような技術はありませんでした。千代田は、世界に先駆けて水素を大規模に貯蔵・輸送する技術を開発しました。この技術によれば、水素を常温・常圧の液体として扱うことができます。また、タンク、タンカー、タンクローリーなどの既存の石油供給インフラの転用が可能なため、設備投資を抑えたインフラ整備が可能です。

2016年11月に発効されたパリ協定では、世界共通の長期目標として気温上昇を産業革命前から2℃以下とすることや1.5℃に抑える努力を追求することなどが謳われています、日本政府も2050年までに、温室効果ガスの80%排出削減を目指すことを閣議決定しています。その目標を達成するには再生可能エネルギーの普及が不可欠です。再生可能エネルギーは自然に左右されて変動しますが、その場ですぐに使用しない分で水素を製造して、水素エネルギーとして貯蔵・輸送することも可能となり、再生可能エネルギーの普及にも役立ちます。

今、政府は水素エネルギーの普及を積極的に推進しています。2014年に発表した水素・燃料電池戦略ロードマップでは、2020年までに海外から水素を貯蔵・輸送する技術の実証、2030年頃までに水素発電の本格導入、2040年頃には再生可能エネルギーから製造したCO2フリー水素の本格的な国内利用を目指すことがそれぞれ明記されています。千代田は、水素を発電燃料に使用することを主な目的として、さらに水素ステーションや地域でコジェネレーションとして使用する分散型利用も視野に入れて、水素サプライチェーンをつくっていきます。



経済産業省「水素・燃料電池戦略ロードマップ改訂版」(2016)を基に作成

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