大型化対応技術
天然ガスの優れたエネルギー価値が認められ、1990年代後半から2000年代にかけて日本をはじめとする東アジアの資源の少ない国を中心にLNGの需要が爆発的に高まりました。それに伴いLNGプラントの大型化が計られる事となり、千代田はその先頭に立ち世界最大規模のLNGプラントを納入し続け実績と信頼を積み重ねています。LNGプラントの大型化は、単純に従来の設計技術の延長線上でできるものではなく、様々な阻害要因をチャレンジャブルな技術改良や新規技術開発により克服して初めて達成可能なものとなります。特に世界最大である年産780万トンのLNGプラント建設は、メインコントラクターとして世界中で千代田のみが成し遂げており、かつ複数の大型プロジェクト(合計6トレーン)が同時進行する困難な状況の下完工しました。現在も全ての大型トレーンから安定してLNGが生産されています。
特徴
- 建設費を抑える「スケールメリット」があります。一般的に大型化による建設費は装置能力に単純に比例するのではなく、例えば装置能力が2倍となってもその建設費は2倍以下となります。
- 大型であるが故に万が一の故障時における環境及び経済的影響は大きいため、高度な安全設計技術解析技術が必要です。
- 「心臓部」である主熱交換器、冷凍圧縮機、駆動機などの機器はより精度の高い製作技術が要求され、製作のための設備類の大型化も必要です。
- 大型化した機器、資材の運搬のために輸送機関(車・船など)の大型化のみならず、道路や桟橋などの改造も時に必要となります。
- 建設現場では、超大型化した機器の据付や配管の敷設のために、特殊な建機や工法の開発が必要となる場合もあります。
- 世界各国から集まる現場の作業員の数も膨大になりピークでは3万人に迫ります。文化の違う人々への作業指示、人員管理、安全確保、衣食住環境の整備などはプロジェクト遂行技術として成功裏にプラントを完成するための重要な要素となります。
主な実績
QG2 LNG プロジェクト
- 概要 :
世界最大のLNGプラント
- 地域 :
カタール
QG3/4 LNG プロジェクト
- 概要 :
世界最大のLNGプラント
- 地域 :
カタール