LNG受入設備

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インタンクポンプの吐出ライン工法

操業を長く続けている可燃性液化ガス貯蔵基地では、雨水や潮風などによる機器類の外部からの腐食により、機器交換作業が必要になる場合があります。部分的な交換作業の内、弊社が特許を取得した貯蔵タンクに関する「インタンクポンプの吐出ライン工法」についてご紹介します。

この工法は、低温可燃性液化ガスをタンク内から抜き出すことなく、火気を用いたポンプ吐出配管の改修作業を安全に短時間で行うことができます。さらに対象ポンプ以外のポンプの運転継続が可能であり基地の操業への影響を最小限にとどめます。最大の特徴は、従来のタンクから液をすべて抜き出す工法に対して、コスト・時間の大幅な削減(約1/10)が可能となる点です。

作業方法は、下記の2ステップです。

  1. ポンプ吐出配管の改修作業を安全に行う為に、まず、作業用鞘管をポンプバレルに挿入します。
  2. その鞘管から対象となるポンプ吐出配管に「ヘキサプラグ」という配管を塞ぐ器具を入れます。


図1:可燃性ガスがポンプバレルからポンプ払出配管へ流入することを防止します。 
図2:可燃性の液体をタンク内に貯蔵し、更にプラントの操業を継続したまま「ヘキサプラグ」の下流側で溶接などの火気を使用する改修工事を安全に行う事が出来ます。

特徴

こちらの弊社特許の工法を導入するメリットは他の工法(改修の為にタンク内の可燃性液を抜いて火気作業ができる環境を作る)と比較して下記のようなものがあります。

  • プラントが操業中でもメンテナンスができる
  • 弊社にはこの工法を安全に行えるノウハウがある
  • 大幅なコスト削減及び、工期の短縮が行えます

適用可能な範囲

インタンクポンプを使用しているプラント全般