材料・防食技術
材料・防食技術はプラントの安全かつ安定した運転に不可欠です。千代田は各種プラントのエンジニアリングで培った豊富な経験・ノウハウ、および国内外の学協会活動などで収集した広範な技術情報を活用し、装置材料選定および防食設計からトラブル調査と対策立案、機器の健全性評価や余寿命評価、さらにリスクベース技術(Risk Based Inspection)に基づく保全計画立案まで、材料・防食に関するコンサルティングサービスを提供します。
これらのサービスは総合エンジニアリング会社の特徴を活かし、プロセス設計・機器設計・解析・溶接・検査などの各分野との連携により、体系的で実践的な解決策を提案します。また、研究施設(腐食試験、機械試験、金属調査・分析など)を保有しており、各種調査・研究にも対応します。
材料技術
Ⅰ. 炭素鋼から高合金までの特性調査および評価
- 熱処理、高温時効による組織、材料特性変化
- クリープ試験データ解析による高温強度評価
Ⅱ. 材料トラブルの原因調査と対策立案
- 組織観察、破面観察、表面付着物の分析、機械試験
- 作用応力評価
- 適正材料の選定と使用条件の適正化の助言
- 補修方法の立案と実施指導
Ⅲ. 余寿命評価
- 使用材の時効処理と硬さ変化データから使用温度推定
- ボイド分布、組織変化による寿命消費段階の推定
- クリープ試験データに基づく余寿命推定
- 使用条件変更による寿命消費への影響評価
Ⅳ. 材料の健全性、安全性評価
- 使用材の脆化度、劣化度の評価
- 内在欠陥を想定しての安全性評価
- 使用材料の耐圧試験温度の評価
Ⅴ. 石油・化学・その他プラントの材料選定
- 新規プロセス、プロセス改良に伴う適性材料の選定
- RBI手法による適性検査法と検査周期の助言
- 使用環境のシミュレーション試験による材料評価・選定
防食技術
Ⅰ. 金属材料・有機材料耐食性評価
- 各種腐食試験、実環境模擬試験
- 電気化学的評価試験
- 有機材料評価試験
- プラントテストの立案・実施
Ⅱ. 腐食トラブルの原因調査と対策立案
- 腐食状況、顕微鏡観察、破面観察
- 腐食生成物分析
- 腐食原因の究明
- 対策案の提案
Ⅲ. 腐食評価
- 環境の腐食性評価
- 機器の腐食データの解析・評価
- 最大腐食量・腐食速度の推定
特徴
触媒管の非破壊的余寿命評価
千代田が有する多数の実績調査データと、米国のHSI社の非破壊検査システム "H-ScanTM" との組み合わせにより、抜管調査不要の余寿命推定が可能となりました。
使用環境のシミュレーションによる材料評価・選定 (腐食シミュレーション)
米国OLI社の電解質シミュレータ OLI Corrosion AnalyzerTM やCFD (数値流体力学)の技術を組み合わせたシミュレーションで、使用環境の腐食状況を推定し、適切な使用材料の選定を行います。