ガスタービン吸気冷却システム
ガスタービンは、付帯する燃焼用空気圧縮機の吸気温度が高いほど空気流量が少なくなることに伴い、その出力も低下するので、夏場には定格出力が得られません。夏場にこの吸気をLNG冷熱で冷却するシステムを構築することでコンバインド又はガスタービン発電所の出力を従来よりも大幅にアップさせることが可能になります。
LNG気化器(オープンラック気化器)のLNG気化熱源となる水(=LNGで冷却された水)でガスタービンの吸気を冷却するシステムです。吸気冷却システムとして必要な動力は水循環ポンプ動力のみで済みます。
特徴
こちらのガスタービン吸気冷却システムを導入するメリットは下記のようなものがあります。
- 従来の冷凍機利用の方法に比べ、吸気用冷熱を得るための動力が圧倒的に(約80%)少ない。省エネが可能。
- 気温の高い地域、または季節(日本では春~秋)では、システムの運転を行うことができ、ガスタービンの出力を数%アップさせることが可能です。
適用可能な範囲
ガスタービンを使用するプラントに付帯したLNG受入基地