設備診断コンサルティングおよび保全計画策定支援
Ⅰ. 設備診断コンサルティング
材料劣化や非破壊検査、計測等に係る最先端技術や既存技術を用いて、設備の健全性や劣化傾向を診断・評価します。
千代田のRBIサービスの利点
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多数かつ多様な設備に対するRBI業務の実施経験
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API 規格(RP581)と自社独自の基準の両方で対応可能
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お客様のRBI適用段階に応じたサービス提供
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最初(第一回)のRBI実施支援
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過去の実施内容のレビューとPDCAサイクル実現サポート
RBIで使われるリスクマトリックスの例
腐食グループ分けの例
プロセス条件と使用材料が類似しているものをグループ化
腐食テーブル
腐食グループの詳細一覧
- 使用材料
- 運転条件
- 想定損傷モード
- 腐食性 等
材料劣化評価基準の例 (以下を含む)
- 損傷モードの解説
- 発生頻度評価用フローチャート
- 余寿命評価指針
- 推奨される検査手法
Ⅱ. 保全計画策定支援コンサルティング
設備診断技術を用いて設備保全計画の策定や再構築を支援します。
Ⅲ. 損傷原因究明 (Root-Cause Analysis, RCA) 支援コンサルティング
原因が確定せず再発を繰り返す損傷やトラブルに対し、網羅的かつ論理的な根本原因分析(Root-Cause Analysis)の手法を最大限活用し、問題解決と対策提案を行います。
IV. 研究開発支援コンサルティング
対象設備に応じた従来にはない新たな設備診断手法の開発と導入、その活用を支援します。
特徴
リスクベース検査 (RBI)技術
設備の損傷リスクを
「リスク (Risk) =損傷頻度 (PoF) x 損傷時の影響度 (CoF)」
と定義し、設備内の各機器(主に静止機器)および配管についてリスクを評価して、
「リスクの高いものから優先的に、検査頻度や対応を考える」
のが、リスクベース検査の大まかな概念です。限られた保全リソースを最適配分するために有効な概念として、20年以上前から世界で広く活用されています。
千代田化工が持つプラント建設と材料選定、および損傷原因調査の豊富な経験を最大限に活用し、お客様の設備の保全計画策定をサポート致します。
アコースティック・エミッション(AE)技術
材料内部で微小破壊やき裂の進展、腐食などの局所的かつ急激なエネルギー解放が生じると、それに伴い弾性波が発生します。この現象をAEと呼びます(地震などと同様の現象です)。材料が流体・気体・固体から接触/摩擦/切削などの影響を受ける場合にもAEが発生します。AEを用いた診断は構造物内部の様々な欠陥や劣化をリアルタイムで把握する上で極めて強力な手段となります。従来の診断方法では困難であった材料の動的構造変化をリアルタイムで把握することが可能です。この技術により配管漏洩やタンク底部裏面の腐食、工作機械の状態などを非破壊かつ非開放で検査、診断することが可能です。千代田は30年以上にわたるAE技術の豊富な経験・実績があります。診断装置の導入支援、構造物の健全性診断、製造・加工工程における品質管理、新規技術の開発/研究、AE技術トレーニングなど、技術導入から診断、運用までの総合的なサービスを提供します。
主な実績
1. リスクベース検査 (RBI) コンサルティング
リスクベース検査の実施には、(2)「各グループで想定される劣化現象の抽出」
(3)「機器・配管個別の損傷頻度および影響度の評価」
(4)「個別対策検討」
千代田化工は過去の豊富なRBI遂行支援経験に基づき、お客様の設備へのRBI導入を強力にサポートします。
2. 休止設備/改造既設設備の健全性診断コンサルティング
「長期間休止させていた設備を再稼働するにあたり、設備の健全性を確認したい」「設備の中核部分を改造・更新する際に、流用する既設部分の健全性を確認したい」
などのご要望はありませんか?これらを正しく評価するには、劣化現象や検査手法、およびその適用に関する広汎な知識と経験が必要です。
千代田は過去の豊富な経験と各分野の専門家の協働により、お客様のご要望に最適な形でお応えします。
3.タンクヤード保全支援プログラム
「検査工事計画の高精度化による保全コストの適正化」AEを用いて、タンク底部裏面の腐食状況を診断します。タンク開放前に底部補修工事内容、補修資材の準備、計画案策定の手順を整備し、保全計画の高精度化を図ります。開放義務のない小型タンクについては、底部の腐食状態に基づき検査の優先順位付けなどを行い、保全計画策定を支援します。