デモプラントによる実証試験結果について
千代田は、実験室規模での脱水素触媒の研究を経て、子安オフィス・リサーチパークに、商用規模を念頭に置いたデモプラントを設計・建設し、2013年4月から2014年11月まで、延べ約10,000時間の運転を行いました。それにより、デモプラントの装置性能の確認ができ、加えて各反応に用いた触媒、とりわけ当社開発の脱水素反応触媒の商用使用に向けての寿命・耐久性の保証が得られました。
このデモプラントによる実証試験の結果、MCHはトルエンの水素化反応により99%以上の収率で、水素はMCHの脱水素反応により98%以上の収率で、ともに安定に生成することがわかりました。これらのことから、OCH(Organic Chemical Hydride 有機ケミカルハイドライド)法を用いたSPERA水素システムによる水素供給の大規模な商用化への対応が可能であることが確かめられました。
実証試験の結果
水素化反応 収率 >99%
脱水素反応 収率 >98%