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米国化学工学会春季年会(燃料/石油化学部門)で最優秀論文賞受賞

インフォメーション2014年7月22日

2014年3月30日?4月3日に米国ニューオリンズで開催された米国化学工学会(AIChE:American Institute of Chemical Engineers)2014春季年会(Spring 2014 Annual Meeting)において、当社研究員が発表したプロピレン製造に関する論文が燃料/石油化学部門(Fuels & Petrochemicals Division)におけるBest Paper Awardを受賞いたしましたので、お知らせいたします。

AIChEは、世界各国の45,000人以上の研究者・技術者からなる化学工学分野における最も権威ある学術団体で、毎年2回特に優れた研究開発論文が表彰されます。今回は春季大会で発表された燃料/石油化学部門における204件の論文の中から選出されました(全発表件数は約800)。

今回受賞した論文は、当社が独自に開発したプロピレン製造用のゼオライト触媒が持つ優れた特性(高活性/長触媒寿命/高エネルギー効率)について、触媒化学および化学工学的観点からまとめたものです。基礎化学品として重要な位置を占めるプロピレンの約60%は、現在ナフサ等のスチームクラッキング法(無触媒法)にて製造されていますが、エネルギー消費量の多さやプロピレンの生成効率の低さのために、これを代替する様な製造法の確立が望まれています。本論文は、未だ実用化に成功していない固定床方式でのナフサ接触分解法による効率的プロピレン製造の可能性を示すものとして、高い評価につながったものと思います。当社では本技術を早期に商業化して、石油化学分野へ貢献するべくプロセス開発を進めてまいります。

概要:

受賞者:程島 真哉(発表者)、本宮 あづさ、若松 周平、八木 冬樹

所属部署:研究開発センター

論文題目:Efficient propylene production by catalytic cracking of light naphtha with MFI-zeolite/metal-oxide composites