事業を通じた社会課題解決
エネルギーだけじゃない。
「人と地球の持続的で豊かな未来」に向けて、多様な社会課題の解決に貢献しているのです。
当社グループは、事業を通して、「エネルギーと環境の調和」と「健やかで豊かな未来」を目指しています。「人と地球の持続的で豊かな未来」の実現に向けて、当社グループが共創する社会価値の具体的な取り組み事例をご紹介します。
クリーンエネルギーの安定供給
【事例1】Cleaner LNGプラント建設の推進
脱炭素へのトランジションエネルギーとしてLNGの重要性は高まっています。今後の開発コンセプトとして、CO2排出量を削減するCleaner LNGプラントの開発を推進し、高まるニーズに応えます。
遂行中のカタールNorth Field East (NFE)LNG生産設備プロジェクトでは、世界最大級となる年産800万トンのLNG生産設備4系列を建設。大型CCS(CO2回収・貯留)設備を併設します。
LNGプラント(カタールNFE:North Field East LNG生産設備)2020年に米国で完工したフリーポートLNGプロジェクトでは、冷却装置をガスタービン駆動式から、電動モーター駆動式(E-Drive)に変更することで、プラント操業中のCO2排出量を削減しています。
LNGプラント(米国フリーポート)【事例2】脱炭素社会に必要な銅資源の供給拡大
他の金属に比べて抜群の電動力を持つ銅は、EVや電線、蓄電池、モーター他各種電子機器に用いられ、今後さらなる需要拡大が予想されています。当社グループは、インドネシアで年間最大48万トンを生産する単一ラインで世界最大規模の銅製錬プラントを2024年11月に完工しました。
インドネシア銅製錬
水素社会の早期実現
【事例1】大規模水電解システムの開発
トヨタ自動車株式会社と共同で、大規模水電解システムの開発を推進しています。日本政府の「水素基本戦略」で掲げられている目標「2030年までの日本関連企業によるグローバルでの水電解装置導入15GWの達成」に貢献します。国内外における水素の製造、供給体制構築への関与により、エネルギー安全保障にも貢献します。
共創の最前線 / 大規模水電解システムの開発【事例2】シンガポール分散型MCH脱水素設備実証プロジェクト
シンガポールで、MCH小型脱水素パッケージを用いた輸入水素の適用例として、PSA Singapore社 Pasir Panjang Terminal にて2024年前半に港湾内作業用FC大型車への輸入水素充填実証運転を開始しました。
事業紹介「水素」
カーボンニュートラルへの貢献
【事例1】CO2を排出しない代替エネルギー、CO2回収・利用の技術開発
CO2を排出しないこと、CO2を回収・有効利用することの両面から脱炭素社会を実現する技術開発・実証に取り組んでおり、2030年以前の商業化を目指しています。
共創の最前線 / 脱炭素技術開発【事例2】実証・基本設計案件への参画
カーボンニュートラル分野の技術の社会実装に向けた実証・基本設計案件へ多数参画しています。実証段階から顧客と伴走することで知見を蓄積し、案件の創出、受注につなげています。
世界最大級のメタネーション試験設備の建設
株式会社INPEX向け世界最大級となる400Nm3-CO2/hのメタネーション試験設備の建設を遂行中です。本事業※では、INPEX長岡鉱場内から回収した二酸化炭素を用いて合成メタン(e-methane)を製造する実証実験を2025年度から実施します。
- 株式会社INPEXがNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成に採択され実施する技術開発事業
合成燃料製造実証プラント完工
ENEOS株式会社向け1BD (1 Barrel per Day) 合成燃料製造実証※プラントを2024年9月に完工しました。実証プラントは試運転等を経て、2024年9月より運転を開始しています。
- ENEOS株式会社がNEDO助成事業に採択され実施する事業

健やかで心豊かな生活への貢献
ライフサイエンスは人々の生活の基本である、「食べる(食品)」「生きる(医薬・医療)」「暮らす(化学、環境)」と密接に関わる技術分野です。当社グループはこの分野での設計・建設の実績を生かして、顧客伴走型で、付加価値の高いソリューションを提供し続けます。
【事例1】医薬品分野
医薬品プラント建設における60年以上、630件超の実績を生かして、ワクチン原薬製造設備を完工、低分子医薬品からバイオ医薬品まで様々なモダリティの医薬品製造関連施設を建設しています。
医薬品原薬・中間体分野では、従来のプラントに加え、石油化学分野で培った技術を応用し、連続生産技術の医薬品分野への導入、実装など製造技術も含めて貢献しています。
ワクチン原薬製造設備 バイオ医薬品原薬製造設備【事例2】新分野への展開
培ってきた技術力とパートナーとの共創により、CDMO(高分子医薬・細胞医薬)やバイオファウンドリ分野への事業を拡大していきます。
共創の最前線 / CDMO、バイオファウンドリ事業