LNGプラント(カタールNFE: North Field East LNG生産設備)
- 顧客
- QatarEnergy LNG
- 生産能力
- 年産800万トン×4系列
- 場所
- カタールラスラファン工業都市
- 業務範囲
- 設計・調達・建設
- 完工年
- 2027年(予定)


LNGの安定供給に貢献する世界最大規模のLNGプラント建設
世界最大規模のLNGプラント
本プロジェクトは、世界最大の天然ガス田であるノース・フィールドガス田で産出される天然ガスを原料にして、年産800万トンのLNG生産設備を4系列建設します。年産800万トンの生産量は単一の系列として世界最大規模で、4系列を同時に建設、合計3,200万トンの生産量も世界最大規模になる、カタールの国家的プロジェクトです。
プラント面積、プロジェクトの物量、ワーカー数とも世界でも類を見ない圧倒的なスケール感になります。

プラント面積
プラント面積は2,698,000m2、東京ドーム58個分の広さで、横浜みなとみらい地区を十分カバーする広大なエリアになります。
多国籍の人財が結集してOne Teamで遂行
当社グループとテクニップエナジー社とのジョイントベンチャーパートナー(CTJV)のスタッフ数は約1,200名で、日本、フランス以外に、インド、フィリピン、スリランカ、ネパールをはじめ、47カ国に及ぶスタッフがOne Teamとなって遂行しています(2024年1月現在)。 プロジェクトサイトのワーカー数も建設業務の最盛期には45,000人以上の動員が予定されており、ワーカー数も圧倒的なスケールになります。
カタールでの豊富な実績
当社グループは、これまでカタールで建設されたLNGプラント14系列に全て携わり、内12系列の設計・調達・建設(EPC)業務を遂行してきました。この12系列の内、6系列は年産7.8百万トンで本プロジェクトと同規模のLNGプラントです。この実績を通して培った数々の Lesson Learned (LL) を整備・蓄積し、プロジェクト遂行上のリスクに対応する体制を整えており、本プロジェクトを成功に導く重要なツールになっています。

当社グループのカタールでのLNGプラント建設実績(EPC遂行プロジェクト)
Chiyoda AWPの活用によるプロジェクト遂行力の強化
本プロジェクトのような大型プロジェクトでは数百万点に及ぶ機器・資材が現場に搬入され、その建設工程に従い順を追って組み立てられていきます。最盛期には45,000人以上の動員が予定されているため、さまざまな職種の労働者が効率的に建設工事を進めるには、工事図面や機器・資材をタイムリーに建設現場に届ける必要があります。
こうした要求に応えるために、北米の建設業界団体が提言するAWP(Advanced Work Packaging)というプロジェクトマネジメントの手法が広く適用されるようになり、これを実践するための当社グループプロジェクト管理システムがChiyoda AWPです。Chiyoda AWPは、建設業務をワークパッケージ化し、設計、調達、工事、試運転、引き渡しに至るまでをデジタル技術で連携して統合管理し最適化を図っており、工事現場での生産性向上に貢献します。本プロジェクトではChiyoda AWPが活用されており、プロジェクトは順調に進捗しています。
「Objective 110」をモットーに成功に導く
当社グループとテクニップエナジー社とのジョイントベンチャー(CTJV)は「Objective 110~One Team, One Step Further, Zero incidents & defects」をモットーに掲げています。このモットーのもとで、当社グループは、カタールでの豊富な実績により培った知見を最大限に活用するとともに、最新のデジタル技術を導入し、顧客、ライセンサー、サブコントラクターと綿密に連携して、この国家的プロジェクトを成功に導きます。
