インドネシア銅製錬
- 顧客
- PT Freeport Indonesia
- 生産能力
- 銅精鉱処理量170万トン/年
- 場所
- インドネシア・東ジャワ州グレシック(JIIPE工業団地内)
- 業務範囲
- 設計・調達・建設
- 完工年
- 2024年


脱炭素社会に不可欠な素材~銅の安定供給に向けて
銅-脱炭素社会に欠かせない素材
脱炭素社会実現のために不可欠な素材、それが銅です。他の金属に比べて抜群の導電率を持つ銅は、電気自動車や再生可能エネルギーの設備やインフラに用いられ、脱炭素社会への移行に伴い、今後さらなる需要の拡大が予想されています。
世界最大級の銅製錬プラント
本プロジェクトは、インドネシア東ジャワ州グレシック地区において、単一ラインで世界最大規模の生産能力を有する銅製錬プラントを建設するものです。本プラントでは、顧客であるPT Freeport Indonesia社がインドネシアパプア州に所有する世界最大級の金・銅鉱山であるグラスベルグ鉱山の銅鉱石を処理し、年間最大48万トンの電気銅を生産します。本プラントの設備構成は、溶錬工場、電解工場、硫酸工場、排水処理設備、付帯設備となります。環境対策はInternational Finance Corporation(IFC)の基準に準拠した高い水準で実施しています。当社グループは、顧客、プロジェクト関係者全員とOne Teamとなって完工しました。
インドネシアの国家戦略プロジェクト
本プロジェクトは、豊富な鉱物資源を活かした経済安全保障戦略を進めるインドネシアにとって国家戦略プロジェクトに位置付けられています。2024年9月の生産開始記念式典にはジョコ大統領をお迎えしました。
インドネシア国新規銅製錬所の生産開始式典について
生産開始記念式典の様子(写真中央はジョコ大統領(当時))
Courtesy of PT Freeport Indonesia
アジアの脱炭素社会への移行に貢献
本プラントで生産される電気銅は、インドネシアの国内向けのみならず、日本などアジア地域にも輸出されることが期待されており、アジア地域において今後の増加が見込まれる銅需要に対応することで、脱炭素社会への移行に貢献することにつながります。