e-fuel(合成燃料)

次世代燃料の社会実装に向けたソリューションの提供

合成燃料とは、二酸化炭素(CO2)と水素を合成して製造される人工的な燃料です。合成燃料の内、CO2と再生可能エネルギーによる水の電解で作り出される水素から製造されるものがe-fuelです。e-fuelは、次の利点を有していることから、メタン、ガソリン、軽油、ジェット燃料などの既存燃料に代替し、カーボンニュートラルに貢献する次世代の燃料として導入の拡大が期待されています。

  • 燃焼時にCO2が排出されますが、製造時に発電所や工場などから排出されるあるいは大気中のCO2を資源として再利用することから、全体としてCO2の排出量70%以上削減になります。
  • 原油と比べて硫黄分や重金属分が含まれておらず、排出ガス中にも健康に影響を及ぼすリスクがあるSOx(硫黄酸化物)やNOx(窒素酸化物)が含まれません。
  • 流通・販売において既存のインフラ、例えば石油・天然ガスのサプライチェーンが活用できます。

当社グループはe-fuelの社会実装を支援するソリューションの提供や試験設備建設案件への参画などにより、e-fuelの導入拡大に貢献します。

当社グループが提供するソリューション ~水素製造からe-fuel製造まで一気通貫で提供

当社グループは、水素製造から燃料合成、精製までの事業化(初期検討から設計・調達・建設および既存設備の改造・統合を含む有効活用)を一気通貫で支援するソリューションを提供します。小規模~大規模まで、また事業者様の事業戦略に最も適切で経済性のある技術を組み合わせた提案をします。

当社グループが提供するソリューション
合成燃料試験設備

ENEOS株式会社がNEDOのグリーンイノベーション基金事業に採択された事業のもとで、CO2と水素を原料とした1BD(日量1バレル)合成燃料製造プロセスの早期技術確立を目的とした小規模実証プラントの設計・調達・建設業務を完工しました。本小規模実証プラントは、将来の社会実装時における合成燃料コストの低減を目指し、液体燃料の収率を80%以上に向上させるための要素技術評価と合成燃料の一貫製造実証を目的とするものです。当社グループは、本プロジェクトの遂行を通して、合成燃料製造技術の早期の社会実装に貢献します。

事業紹介