調達(Procurement)

調達は、EPC(設計・調達・建設)業務において、プラント設備を具体化・現実化する機器資材の購入、製作工程管理、検査による品質管理、現場までの輸送業務から成り立ちます。顧客が要求する設計・品質を満足する機器資材を、最適なコストで購入し、建設工事を確実にサポートする最適なスケジュールで建設現場へ滞りなく送り届けるため、世界中のベンダー・サプライヤー・輸送業者等と協力しながら業務を遂行します。
途中、色々な困難がありますが、それだけに高品質を保った機器資材がスケジュール通り無事に現場に到着し、工事が完成し、設備の運転が開始された時の喜びはひとしおです。

調達機材
©RasGas Company Limited
エンジニアリング会社が調達する機器・資材
1300トン以上の機器の船積み

世界中のサプライヤーから購入

プラントエンジニアリングの調達は小さな細い電線1本から1000トンを超える大型機器まで、その施設に必要な全ての多岐多様な機器資材を日本および世界各国のベンダー・サプライヤーから購入します。顧客の要求に見合った高品質で適正な価格の機器資材を求め、世界中に散らばる数百社のベンダー・サプライヤーと密に情報交換しながら、最適な機器資材を購入します。

工程管理の徹底

発注後、ベンダー・サプライヤーと密に製作状況を共有しながら機器資材の納期管理を実施します。その際、常に建設工事スケジュールを意識しながら、機器資材の製作工程全般に目を配るとともに、設計・品質管理・輸送の各担当者と随時情報交換を行います。製作・納期遅れの予兆が察知された場合、速やかにプロジェクト・設計・品質管理・輸送・工事の各担当者と情報を共有し、滞りなく高品質を保った機器資材を出荷するため、あらゆるリスクを想定しながら管理を実施していきます。

品質管理の重視

設計図面や図書で表現された要求事項を、プラントの機器資材に必要な要求に翻訳し具現化する、その鍵を握るのが調達で、その中でも重要なのが品質管理です。発注された機器資材が、工場での各製造工程で要求どおりに確実かつ正確に進められていることを確認することが品質管理です。当社グループ、ベンダー・サプライヤー、検査機関、顧客がOne Teamとなって、厳しくかつ効果的で効率の良い検査計画に基づき品質管理を行っています。

輸送計画の重要性

完成した機器資材を損傷なく確実に建設現場に届けることは建設を進める上でとても重要です。そのため、最適な輸送手段とルートを陸・海・空から選択し、輸送計画を立てます。その際、世界各国の輸出入規則を確実に順守し、天候・地形・港湾の特殊性や輸送時の交通安全ルールを考慮し、各国の陸・海・空の輸送業者の協力を得て計画し、実施します。輸送時、天候不順等の外的要因により多くの困難が発生しますが、それを乗り越えられるだけの計画と対応が求められます。

事業紹介