JSC Yamal LNG
年産550万トン x 3系列
ロシア連邦ヤマロネネツ自治管区サベッタ
E.P.C.
2018
最低気温は氷点下60度 - ロシア・ヤマル(最果ての地)での挑戦
北緯70度以北の北極圏に位置するヤマル半島は、現地ネネツ語で「ヤマル(最果て)」を意味し、ロシア連邦のなかでも特に厳しい自然環境におかれた地域です。1年のうち約8ヶ月が冬季に当たり、最低気温は氷点下60度近くまで下がります。一方、夏季には表土が溶けて泥沢地に変わり、開発するのが困難な地域です。
その厳しい環境のもとで進められたヤマルLNGプロジェクトは、半島東岸に位置するサベッタに年産1,650万トン(550万トン x 3系列)のLNGプラントと付帯設備、出荷施設などを建設するという大型プロジェクトです。現地での建設作業を短縮・効率化するためにモジュール工法を採用し、アジア各地で製作した、140基を超える巨大モジュールを、夏季にはベーリング海峡を通り北極海航路を利用して現地に輸送し、年間を通じ、建設工事を昼夜2交代制で行いました。
建設地の極めて厳しい自然環境とそれに対応する技術的な難易度にもかかわらず、我々は予定を1年以上も前倒しで成功裏に完工しました。