「再生医療等のGMPベクター製造施設」
写真提供:株式会社アイロムグループ/株式会社IDファーマ

再生医療等のGMPベクター製造施設

顧客:

株式会社アイロムグループ / 株式会社IDファーマ

場所:

茨城県つくば市

業務範囲:

E.P.C.V.

完工年:

2016

    

世界初の「センダイウイルスベクター」を用いたGMPベクター製造施設

千代田は、株式会社アイロムグループ/株式会社IDファーマの、再生医療、遺伝子創薬に用いる臨床用ベクター*1を製造する施設の設計、調達、建設(EPC)業務を遂行しました。

本プロジェクトでは、iPS細胞作製技術に代表される再生医療領域や、遺伝子治療製剤、遺伝子ワクチンの開発を行う遺伝子創薬領域において、株式会社アイロムグループの子会社である株式会社IDファーマが保有する強固なベクター技術を用い、「センダイウイルスベクター」を用いたGMP*2準拠のベクター製造施設を世界で初めて建設しました。

  • 1:ベクターとは、治療用の遺伝子を特定の臓器・組織に運搬し、効果的に標的細胞内へ導入する働きを持つ物質のことです。その中でも株式会社IDファーマが独自に開発した「センダイウイルスベクター」は、従来のベクターとは全く概念が異なるRNAを骨格とするもので、前臨床試験を通じ安全性の高さが確認されております。また「センダイウイルスベクター」は、遺伝子医薬品やバイオ製品分野での利用において、高い信頼性と実績を有しております。
  • 2:GMPとは、Good Manufacturing Practiceのことで、医薬品の安全性を確保するための製造管理、品質管理について、製造業者が守らなくてはならない事項を明確化した基準です。日本では、厚生労働省の省令により、その基準が示されております。

    

製造室1、2