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～研究論文が「Plant Science」に掲載～

当社と産業技術総合研究所が共同で執筆した論文「Removal of plant endogenous proteins from tobacco leaf extract by freeze–thaw treatment for purification of recombinant proteins（タバコ葉で生産した遺伝子組換えタンパク質の凍結融解処理による精製）」が2023年12月、「Plant Science」に掲載されました。

当社は2022年にNEDO助成事業に採択され、遺伝子組換え技術を用いた植物による物質生産の中で、これまでの遺伝子組換え植物で事業化されてこなかった、高度に修飾が必要なタンパク質まで実用化範囲を拡大させる大量生産技術の開発に取り組んでまいりました。
→プレスリリースURL　植物による高度修飾タンパク質の大量生産技術の開発の開始について

今般、タバコ葉に発現させた各種組換えタンパク質と、タバコ葉にもともと含まれるルビスコなどの夾雑タンパク質の分離精製を目的とした、凍結融解処理による非常にシンプルな分離精製法の開発に成功しました。
本論文は、当社の松嶋全人（フロンティアビジネス本部 技術開発部 バイオ・医薬技術開発セクション）と、産業技術総合研究所の松尾幸毅主任研究員（生物プロセス研究部門 植物分子工学研究グループ）が協力し、成果をまとめたものです。
→掲載論文URL　https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0168945223003709

本技術はタバコ葉を用いた様々な物質の生産に汎用的に適用できる技術であり、本技術の活用により、これまで生産コストの多くを占めていた精製工程の簡略化による精製時間の短縮やコスト低減などが期待できます。

当社は、2025年より自社設備を活用し、植物利用物質生産技術の商用化の基盤となる植物バイオファウンドリを構築し、国内外の植物物質生産産業の発展に貢献する仕組みづくりを目指していきます。

＜論文情報＞
掲載誌：Plant Science
論文タイトル：Removal of plant endogenous proteins from tobacco leaf extract by freeze–thaw treatment for purification of recombinant proteins
著者：Akito Matsushima, Kouki Matsuo