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国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟での実験成果が、Nature姉妹誌(Scientific Reports)に掲載

インフォメーション2017年1月12日

東京工業大学、千代田化工建設(当社)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーションにある「きぼう」日本実験棟でメダカを用いた実験を行い、無重力での骨量減少を解明する新たな手掛かりを発見しました。この成果は英国の科学誌ネイチャー(Nature)の姉妹誌のオンラインジャーナル「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に公開されました。

2016年12月22日、「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に東京工業大学、当社、JAXAが執筆した論文「微小重力環境におけるメダカの骨関係遺伝子の転写制御(Acute transcriptional up-regulation specific for osteoblasts/osteoclasts in medaka fish immediately after exposure to microgravity」が掲載されましたのでお知らせします。

→掲載論文に関する情報はこちら http://www.titech.ac.jp/news/2016/037088.html

本研究では東京工業大学生命理工学院の工藤教授および茶谷研究員(現 昭和大学 助教)らが中心になり、国際宇宙ステーションにある「きぼう」日本実験棟において、骨芽細胞と破骨細胞が蛍光で光る遺伝子改変メダカを8日間連続撮影し、微小重力での新たな知見を得ることができました。本研究成果により宇宙空間での骨量減少を解明する新たな手がかりを得られる可能性があり、老人性骨粗鬆(そしょう)症の原因解明に繋がることが期待されています。
当社はメダカ観察容器や顕微鏡の遠隔操作技術の開発、打ち上げ準備作業、宇宙ステーションから送られた画像解析などのJAXA委託業務に従事し、宇宙利用関連技術開発に貢献しました。

今後も宇宙の特殊な環境を利用したさまざまな実験やその技術実証の根幹を支えているJAXAと協調し、ダイナミックに変化する社会の要請にエンジニアリング技術で応え、新しい時代を切り開いていく所存です。