千代田化工建設はSBMと共同でブラジル向け洋上天然ガス液化装置(洋上LNG)の基本設計業務を受注
プレスリリース2009年12月21日
2009年12月21日
千代田化工建設株式会社(本社:横浜市鶴見区 社長:久保田 隆)はペトロブラス ネザーランズ B.V.社(Petrobras Netherlands B.V.)より洋上天然ガス液化装置 "ONGU * " の基本設計業務(FEED)をSBMオフショア社(SBM)と共同で受注しましたので、お知らせいたします。この案件はペトロブラス社、BG社、レプソル社、ガルプエネルギア社によるジョイントベンチャー(J/V)により、ブラジル沖サントス海盆プレソルト層鉱区において実施されるプロジェクトです。
* : 一般にはフローティングLNGやFPSOと呼ばれている
1. 顧客名:
ペトロブラス ネザーランズ B.V.社(Petrobras Netherlands B.V.)
2. 契約締結日:
2009年12月15日
3. 契約内容 :
年産270万トンの洋上天然ガス液化装置の基本設計(FEED)業務
4. 遂行体制:
千代田化工建設、SBMの共同遂行
5. 完成時期:
2010年末ごろ
6. 契約金額:
ランプサム契約で約4,000万USドル
7. 受注の意義 :
顧客は、開発計画が進むサントス海盆プレソルト(岩塩層下)深海鉱区で操業する、石油・ガスの浮体式海洋生産貯蔵出荷設備("FPSO")より生産される随伴ガスを処理する洋上天然ガス液化装置の導入を計画しています。計画中の洋上天然ガス液化装置は、随伴ガス処理量として最大日量1,400万立方メートルの能力を有するもので、液化天然ガス、ブタン、プロパン及びコンデンセートなどの製品は専用船で輸送され、再ガス化ターミナル(LNG受入基地)を経由して市場に出ることになります。生産されたガスは、ブラジル市場での重要なガス供給源になると同時に、ブラジル国内需要の低い時期には国外輸出向けにも出荷可能となります。
千代田化工建設とSBM両社は千代田化工建設の卓越したLNGプラント建設実績と、SBMのFPSOにおける設計、工事管理、操業の高い技術を結集することによってプロジェクトを遂行していきます。又、両社の実績と技術力により、顧客J/Vが行う洋上天然ガス液化装置コンセプトの開発とサントス海盆プレソルトの巨大な埋蔵ガスの商業化に貢献してまいります。
千代田化工建設にとって、このFEED契約受注は洋上LNG技術の研鑽と、今後の洋上LNGビジネスをリードしていくための重要な案件であると位置づけています。
以上