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千代田化工建設(本社：横浜市　社長：久保田 隆)は､バーマイスター・アンド・ウェイン・エナジー社（Burmeister & Wain Energy A/S　本社：デンマーク　以下"BWE社"）を通じ、欧州の大手エネルギー会社であるドン・エナジー社（Dong Energy A/S　本社：デンマーク）が所有するアスネス発電所向けに、CT-121プロセス*の技術ライセンスを供与することが決定しましたので、お知らせいたします。

アスネス発電所は、デンマーク、カルンボルグにある同国で最大規模の発電能力（1,057MW）を持つ石炭火力発電所です。今回の契約では、当社はCT- 121プロセスをBWE社へライセンス供与するとともにその基本設計を行い、BWE社は同プロセスをドン・エナジー社にサブライセンス供与し、設計、調達、建設工事を担当します。

当社は、2004年にデンマークの大手エンジニアリング会社であるBWE社およびイタリアのサルバトーレ・トリフォーネ・アンド・フィリ社（Salvatore Trifone & Figli S. p. A、BWE社の親会社)との間で、欧州向けライセンス契約を調印しており、今回の受注は同契約下での初の受注となります。

ライセンス供与により利益回収を図る営業手法は、通常の設計・調達・建設とは異なり、リスクが少なく確実な利益回収が図れるビジネスモデルです。今後も欧州市場では、東欧圏を中心に排煙脱硫装置の堅実な需要が見込まれ、当社のCT-121プロセスは、その技術優位性から更なる受注が予想されます。CT- 121プロセスは、環境規制の強まる米国市場においては既に約22％のシェアを獲得しており、欧州においても、今回の受注を足がかりに、シェア拡大に向け更なる営業展開を図ってまいります。

*CT-121プロセス（千代田サラブレッド121排煙脱硫法）

石油・石炭焚きボイラーなどの排煙から二酸化硫黄（SO2）を吸収し、石こうとして固定する千代田独自の排煙脱硫プロセス。亜硫酸ガスの吸収液を排煙にスプレーする一般的な方式と異なり、吸収液中に排煙を直接噴出、混合するジェット・バブリング・リアクターという特殊な装置を採用することにより、少ない消費動力で高い脱硫率を達成することが可能。装置がコンパクトであり、メンテナンスも容易である。国内外で本件含め87件の実績を持ち、米国市場では現在約22％のシェアを持つ。

以上