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環境技術開発

技術開発への取り組み

創業時の理念「技術による社会への奉仕」を念頭に、エネルギー、環境関連技術の研究開発、実証化、商業化に取り組んでいます。エンジニアリング企業の利点を活かし、プロセス開発、設計、システム解析と一体となった研究開発体制をとり、自社技術開発のみならず、顧客、技術オーナー等との協業により環境関連技術について、各時代の社会要請に基づき実証化を行い、商業化し課題解決を目指してきました。これからも、気候変動への対応や、脱炭素化社会の実現を始めとした新たな課題の解決に貢献します。

技術開発による環境負荷低減への貢献
-平成29年度触媒工業協会技術賞の受賞-

エネルギーをみんなにそしてクリーンに 産業と技術革新の基盤を作ろう 住み続けられる街づくりを 気候変動に具体的な対策を

エネルギーをみんなにそしてクリーンに 産業と技術革新の基盤を作ろう 住み続けられる街づくりを 気候変動に具体的な対策を

当社は灯油/軽油向け水素化脱硫触媒CT-HBT®*の開発と実用化に対し、平成29年度触媒工業協会技術賞を受賞しました。

CT-HBT®は、アルミナ基材にチタニアをコーティングした担体を用いた触媒です。本触媒は難脱硫性の原料油に対して高い脱硫活性を発揮するので、流動接触分解装置(FCC)で生成する分解軽油(LCO)の軽油への転換比率を向上できます。LCOの軽油への転換比率の向上は、原料油の有効利用と大気汚染物質の排出量の低減につながります。 本受賞を弾みとして、今後も本触媒の積極的な展開を進め、環境負荷の低減に貢献します。

* Chiyoda Thoroughbred Hybrid Titania( 千代田サラブレッドハイブリッドチタニア)

触媒工業協会関係者と受賞者との記念撮影
(前列左2名が当社受賞者)

千代田の環境技術

未来をつくる千代田のエネルギー・環境技術 豊かな社会の実現に貢献する千代田の変遷

千代田の環境技術

CO2リフォーミング触媒 (CT-CO2ARTM触媒)

合成ガス*製造技術は、天然ガスを原料とする、常温・常圧の液体であるナフサ、灯油、軽油などの製品を生産するプロセス「GTL」*2におけるキーテクノロジーです。常温では揮発性が高く、空気より軽い天然ガスは、産ガス国から輸送する際に -162度まで冷却して液化した後、LNG専用タンカーで輸送する必要があります。また消費国においては、専用の陸揚げ施設と再気化プラントが必須です。
一方、GTLは、常温・常圧で液体であり、輸送や供給に必要なインフラとしては、既存のタンカーやガソリンスタンドを活用できます。千代田は、このGTLの源となる合成ガスの新しい製造方法を実現する「CO2リフォーミング触媒」の独自開発に成功。多くの中小ガス田に高濃度で含まれるCO2を、合成ガスの炭素源として有効に利用できる技術であり、GTLを高い効率で製造できます。

  • 1:「合成ガス」:炭化水素を原料として製造される水素(H2)及び一酸化炭素(CO)を主成分とし、残りの成分として二酸化炭素(CO2)やメタンを含有し、アンモニア合成、メタノール合成、オキソ合成、或いは水素製造等に用いられる原料ガス。
  • 2:GTL (Gas to Liquids) 技術:天然ガスから合成ガス(水素+CO)を経由して液体炭化水素を合成する技術

CCSシステム

CCS (Carbon dioxide Capture and Storage) とは、火力発電所などの排気ガスからCO2 (二酸化炭素)を分離・回収し、貯留サイトまで輸送し、
サイトの地下に圧入・貯留する技術で、地球温暖化防止策の有力な手法です。

CT-121技術

硫黄酸化物を含む排ガスが溶け込むことにより、強い酸性を示す雨が酸性雨。酸性雨は河川や湖沼、土壌を酸性化して生態系に悪影響を与えるほか、コンクリートや金属の耐久性を劣化させて、建造物や文化財にダメージを与えます。
千代田が開発した排煙脱硫装置「CT-121」は、少ない消費電力で工場から排出された排煙を高速で吸収し細かな気泡に変化させ、高い効率で脱硫します。この高い脱硫性能が評価され、石炭火力発電所向けに多く導入され、海外でも広くライセンス展開しています。

2016年11 月に当社はインドLarsen & Toubro社とライセンス契約を締結しました。Larsen & Toubro社への技術伝承を行い同技術が利用されることで、インドの環境改善に貢献することが期待されています。

SPERA水素®

有機ケミカルハイドライド法を用いた独自の水素貯蔵輸送の技術。
水素をガソリンの主要成分であるトルエンに固定すると、常温・常圧で取扱いやすいメチルシクロヘキサン(MCH)という液体になります。千代田が開発した脱水素触媒を用いて、MCHから再び水素として取り出す実証試験に成功しました。貯蔵や輸送が難しく、燃焼・爆発しやすい水素を、超低温で液化したり、ボンベで圧縮したりすることなく、低コストで消費地への長距離輸送ができます。また、消費地での大量貯蔵が可能となり、他の液体燃料と同様の利用も夢ではありません。
水素は他の燃料とは異なり、燃焼の際に発生するのは水だけで、CO2は全く排出されません。究極のクリーンエネルギーと言われ、国際的にも非常に注目されています。特に、国際エネルギー機関(IEA)からも「水素の大量貯蔵・輸送技術は千代田の技術だけ」との高い評価を得ています。世界でただ一つの技術によって、エネルギー社会の構造に変革をもたらします。

CT-HBT触媒 

ガソリンおよび軽油中の硫黄分の削減(サルファーフリー化)は、大気汚染物質の排出抑制に繋がり、環境負荷の低減に大きな役割を果たしています。当社は、留出油(灯油・軽油等)向けの水素化脱硫触媒として、チタニア触媒の反応優位性とアルミナ触媒の素材としての優位性を併せ持つ斬新なハイブリッドチタニア触媒(CT-HBT触媒)を自社開発し、商業一号機として西部石油株式会社殿の既設 灯/軽油水素化脱硫装置へ導入致しました。本装置は2014年の1月のスタートアップから、現時点(2016年8月)においても、LCO(Light Cycle Oil)* 混合軽油/灯油のブロック処理で安定した性能を発揮しています。CT-HBT触媒は高い脱硫活性を有するため、難脱硫性のLCOを付加価値の高い軽油製品へ転換することが可能です。例えば、FCC(流動接触分解装置)で副生するLCOは、脱硫が困難であったため、これまで重油の希釈剤としての利用に限られていましたが、CT-HBT触媒を用いることで付加価値の高い軽油製品への転換が可能です。当社は、上記実績をベースに、CT-HBT触媒の積極的な展開を進め、環境負荷の低減を目指してまいります。

*減圧軽油や残油を原料に流動接触分解装置(FCC)にて得られる分解軽油。