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環境技術開発

技術開発への取り組み

創業時の理念「技術による社会への奉仕」を念頭に、エネルギー、環境関連技術の研究開発、実証化、商業化に取り組んでいます。エンジニアリング企業の利点を活かし、プロセス開発、設計、システム解析と一体となった研究開発体制をとり、自社技術開発のみならず、顧客、技術オーナー等との協業により環境関連技術について、各時代の社会要請に基づき実証化を行い、商業化し課題解決を目指してきました。これからも、気候変動への対応や、脱炭素化社会の実現を始めとした新たな課題の解決に貢献します。

次世代クリーンエネルギー開発への取り組み
- 株式会社ユーグレナ バイオジェット燃料の実証化 -

エネルギーをみんなにそしてクリーンに 気候変動に具体的な対策を

エネルギーをみんなにそしてクリーンに 気候変動に具体的な対策を

当社は、株式会社ユーグレナ(ユーグレナ社)が推進する「国産バイオ燃料計画」のパートナー企業として、日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラント(2018年10月完成予定)の建設に参画しています。ユーグレナ社が米国の技術オーナーであるChevron Lummus Global社とApplied Research Associates社から導入した技術に基づき、日本の仕様に合わせて、設計・調達・建設を行うというものです。CO2排出量削減のため、経済産業省、国土交通省を中心に2020年に向けて燃料のバイオ化への推進が行われています。また、ICAO(国際民間航空機関)では航空機のCO2排出量を2020年水準より増やさないという国際的枠組みが合意され、バイオジェット燃料のニーズはますます高まっています。当社はこれまで石油精製プラントで培ったノウハウを活かし、本技術の商業化に協力し、CO2排出削減に貢献します。

ユーグレナバイオジェット・ディーゼル燃料
製造実証プラント完成予想図

油田の有効利用に伴う環境対策への取り組み
- 八橋油田随伴水処理実証プラント -

つくるる責任つかう責任 気候変動に具体的な対策を

つくるる責任つかう責任 気候変動に具体的な対策を

世界のエネルギー需要の増大、油田の老朽化に伴う含水率の上昇のため、油ガス田からの随伴水は年々増大しており、油・ガスの生産性を維持し、環境規制に対応するためには、より高度な水処理技術が求められています。本件は、独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構の技術ソリューション事業として「セラミック膜による随伴水処理技術の小規模実証試験」(国内実証)について、国際石油開発帝石株式会社(INPEX)、メタウォーター株式会社、および当社で共同開発中であり、INPEXの秋田鉱場外旭川プラント内および隣接地に実証プラントを建設し、2017年3月より約7ヶ月の予定で実証試験を行っています。セラミック膜ろ過は、凝集などの前処理が不要なので薬品の使用量を大幅に低減できる上、膜は洗浄操作によって繰り返し使えるため、使い捨ての廃棄物とならないことから環境負荷を低減できます。
また、ろ過された処理水は、油田からの油回収率を増進させるための地下圧入水に再利用することも期待されています。この随伴水処理技術を確立させ、原油生産の経済性向上、油田の延命化、環境負荷の低減へつなげることを目指して、「国内実証」に取り組みます。

*随伴水:原油や天然ガスとともに生産される地層水

セラミック膜ろ過システム

大気汚染防止技術の普及
- CT-121のインド大手重工メーカーへの技術供与-

エネルギーをみんなにそしてクリーンに 住み続けられる街づくりを 気候変動に具体的な対策を

エネルギーをみんなにそしてクリーンに 住み続けられる街づくりを 気候変動に具体的な対策を

2016年11月に、当社の開発した排煙脱硫技術であるCT-121プロセスに関し、インドの大手重工メーカーである Larsen & Toubro社(L&T社)と技術供与契約を締結しました。インドでのエネルギーの主流は石炭で、電源構成は約75%のシェアを占めています。高度経済成長に伴う大気汚染が深刻化しており、工場等から排出される硫黄酸化物の除去が大きな社会要請となっています。安価で安定した価格の石炭へのニーズは根強く、世界の電源構成としての石炭火力は現在42%程度ですが、2030年においても44.5%を占めると言われています。

このような環境下、L&T社に高く評価された環境保全技術であるCT-121で、これからのインドのさらなる経済成長と環境要請に応えていきます。

SPERA水素システム®の日経地球環境技術最優秀賞の受賞

エネルギーをみんなにそしてクリーンに 住み続けられる街づくりを 気候変動に具体的な対策を

エネルギーをみんなにそしてクリーンに 住み続けられる街づくりを 気候変動に具体的な対策を

水素エネルギーはクリーンな次世代エネルギーとして、燃料電池自動車やエネファームの普及や水素発電の実用化などが国策として進められています。普及には、水素を天然ガスや石油のように大規模に安定化状態で「貯める」「運ぶ」技術が不可欠ですが、これまでそのような技術はありませんでした。当社は2014年に世界に先駆けてこの問題を解決する技術開発を完了し、この技術をラテン語で“希望”を意味する
“SPERA水素® システムと命名しました。本技術には大きな期待が寄せられているとともに、内外で高く評価されており、数々の技術表彰を受けています。2016年度は日本経済新聞社の日経地球環境技術賞最優秀賞に選ばれました。当社はこれらの期待に応え地球環境に貢献し続けます。

千代田の環境技術

未来をつくる千代田のエネルギー・環境技術 豊かな社会の実現に貢献する千代田の変遷

千代田の環境技術

CO2リフォーミング触媒 (CT-CO2ARTM触媒)

合成ガス*製造技術は、天然ガスを原料とする、常温・常圧の液体であるナフサ、灯油、軽油などの製品を生産するプロセス「GTL」*2におけるキーテクノロジーです。常温では揮発性が高く、空気より軽い天然ガスは、産ガス国から輸送する際に -162度まで冷却して液化した後、LNG専用タンカーで輸送する必要があります。また消費国においては、専用の陸揚げ施設と再気化プラントが必須です。
一方、GTLは、常温・常圧で液体であり、輸送や供給に必要なインフラとしては、既存のタンカーやガソリンスタンドを活用できます。千代田は、このGTLの源となる合成ガスの新しい製造方法を実現する「CO2リフォーミング触媒」の独自開発に成功。多くの中小ガス田に高濃度で含まれるCO2を、合成ガスの炭素源として有効に利用できる技術であり、GTLを高い効率で製造できます。

  • 1:「合成ガス」:炭化水素を原料として製造される水素(H2)及び一酸化炭素(CO)を主成分とし、残りの成分として二酸化炭素(CO2)やメタンを含有し、アンモニア合成、メタノール合成、オキソ合成、或いは水素製造等に用いられる原料ガス。
  • 2:GTL (Gas to Liquids) 技術:天然ガスから合成ガス(水素+CO)を経由して液体炭化水素を合成する技術

CCSシステム

CCS (Carbon dioxide Capture and Storage) とは、火力発電所などの排気ガスからCO2 (二酸化炭素)を分離・回収し、貯留サイトまで輸送し、
サイトの地下に圧入・貯留する技術で、地球温暖化防止策の有力な手法です。

CT-121技術

硫黄酸化物を含む排ガスが溶け込むことにより、強い酸性を示す雨が酸性雨。酸性雨は河川や湖沼、土壌を酸性化して生態系に悪影響を与えるほか、コンクリートや金属の耐久性を劣化させて、建造物や文化財にダメージを与えます。
千代田が開発した排煙脱硫装置「CT-121」は、少ない消費電力で工場から排出された排煙を高速で吸収し細かな気泡に変化させ、高い効率で脱硫します。この高い脱硫性能が評価され、石炭火力発電所向けに多く導入され、海外でも広くライセンス展開しています。

2016年11 月に当社はインドLarsen & Toubro社とライセンス契約を締結しました。Larsen & Toubro社への技術伝承を行い同技術が利用されることで、インドの環境改善に貢献することが期待されています。

SPERA水素®

有機ケミカルハイドライド法を用いた独自の水素貯蔵輸送の技術。
水素をガソリンの主要成分であるトルエンに固定すると、常温・常圧で取扱いやすいメチルシクロヘキサン(MCH)という液体になります。千代田が開発した脱水素触媒を用いて、MCHから再び水素として取り出す実証試験に成功しました。貯蔵や輸送が難しく、燃焼・爆発しやすい水素を、超低温で液化したり、ボンベで圧縮したりすることなく、低コストで消費地への長距離輸送ができます。また、消費地での大量貯蔵が可能となり、他の液体燃料と同様の利用も夢ではありません。
水素は他の燃料とは異なり、燃焼の際に発生するのは水だけで、CO2は全く排出されません。究極のクリーンエネルギーと言われ、国際的にも非常に注目されています。特に、国際エネルギー機関(IEA)からも「水素の大量貯蔵・輸送技術は千代田の技術だけ」との高い評価を得ています。世界でただ一つの技術によって、エネルギー社会の構造に変革をもたらします。

CT-HBT触媒 

ガソリンおよび軽油中の硫黄分の削減(サルファーフリー化)は、大気汚染物質の排出抑制に繋がり、環境負荷の低減に大きな役割を果たしています。当社は、留出油(灯油・軽油等)向けの水素化脱硫触媒として、チタニア触媒の反応優位性とアルミナ触媒の素材としての優位性を併せ持つ斬新なハイブリッドチタニア触媒(CT-HBT触媒)を自社開発し、商業一号機として西部石油株式会社殿の既設 灯/軽油水素化脱硫装置へ導入致しました。本装置は2014年の1月のスタートアップから、現時点(2016年8月)においても、LCO(Light Cycle Oil)* 混合軽油/灯油のブロック処理で安定した性能を発揮しています。CT-HBT触媒は高い脱硫活性を有するため、難脱硫性のLCOを付加価値の高い軽油製品へ転換することが可能です。例えば、FCC(流動接触分解装置)で副生するLCOは、脱硫が困難であったため、これまで重油の希釈剤としての利用に限られていましたが、CT-HBT触媒を用いることで付加価値の高い軽油製品への転換が可能です。当社は、上記実績をベースに、CT-HBT触媒の積極的な展開を進め、環境負荷の低減を目指してまいります。

*減圧軽油や残油を原料に流動接触分解装置(FCC)にて得られる分解軽油。