共有価値の創造

Creating Shared Value; 共有価値の創造

企業は、リスクマネジメントやコンプライアンスなどの法的・倫理的観点から公正な事業運営を通じ、経済的責任と社会的責任を果たすことを求められています。2015年に国連で採択されたSDGsでは、企業は事業活動を通じて、ゴール達成に取組むことがより一層明確化されました。
千代田グループは、事業の特性を活かし、経済的責任のみならず、環境や人権問題などの社会問題に取り組み、経済的価値と社会価値の双方の発展を目指します。

千代田のCSV (Creating Shared Value; 共有価値の創造)

千代田グループは、経営理念に「事業の充実を図り、持続可能な社会の発展に貢献する」ことを掲げており、事業そのものがCSV*1を具現化している企業です。対外的には、2012年に参画した国連グローバルコンパクトの10原則へコミットし、「エネルギーと環境の調和」を中心とした事業活動を通じ、環境保全、安全確保、人権尊重、腐敗防止を初めとしたコンプライアンス遵守を徹底し、地域社会の経済発展、人材育成、格差是正につなげるなど、時代やステークホルダーの要請を的確に把握し、エンジニアリング企業の経営資源である技術と人財*2で価値を創造し、持続可能な社会の発展に努めてきました。
千代田グループは、これからも信頼される企業を目指し、2030年に向けた世界共通のゴールのSDGsの実現に向けて、課題解決に結びつく具体的事例や重点課題を洗い出し、経営に統合させていきます。

トピックス:SPERA水素

国連気候変動枠組条約のパリ協定は、世界平均気温の上昇を抑えるための長期的な世界目標を設定しています。 これを受け、日本政府は、2050年までに温室効果ガスの排出量を80%削減するという独自の目標を定めました。
これらの目標を達成するために、更なる再生可能エネルギーの利用は不可欠であると考えます。
千代田のSPERA水素技術は、有機ケミカルハイドライトを用いて水素をメチルシクロヘキサン(MCH)に変換し、常温・常圧で液体にして貯蔵、輸送を可能とした技術です。この技術を用いれば、再生可能エネルギーを水素エネルギーとして貯蔵・輸送することが可能となります。SPERA水素の貯蔵・輸送時のリスクは石油製品並みに低く、また既存の石油流通インフラが活用できるために設備投資を抑えることができるなど、再生可能エネルギーの普及に役立ちます。
SPERA水素技術の開発と事業化は、当社が創造した共有価値のひとつの例と言えます。

*1 CSV

CSVとは、Creating Shared Value =「共通価値の創造」の略称で、企業が社会ニーズや問題に取り組むことで社会的価値を創造し、その結果、経済的名価値も創造されることを目指す経営理念として、「競争戦略論」で有名なハーバード大学のマイケル・ポーター教授が提唱しました。

*2人財

千代田グループにおいては、人材は財産であることから、「人財」と表記しています。