就職活動において、「世界で活躍する」、「大きなものを作る」そして「社会に貢献する」というポイントを大事にしていました。母国や日本だけでなく、「世界」という舞台で活躍することで、一つの考え方や文化に捕らわれず、限界なく視野が広げられると考えています。また、大人数のチームで協力しながら大規模なものを作り出すことで、自分は大きな達成感が得られると思ったからです。

エンジニアリング業界では、背景の異なる数千人が一つのチームになって、世界各国でプラントを建設し、人々の生活をより豊かにすることで社会貢献に繋がります。この業界なら、自分のやりたいことが実現できると確信しましたので、志望しました。

また、仕事が楽しくできるかは内容だけでなく、一緒に仕事する人がキーだと思います。就職活動中にたくさんの社員先輩とお会いしましたが、この方々となら一緒に働きたいと思えたので、千代田化工建設への入社を決めました。

現在は、LNGプラントやガス処理プラントのプロセスエンジニアとして仕事しています。プロセス設計の仕事内容としては、プロセス選定、材料選定、機器（ベッセル、熱交換器、蒸留塔、圧縮機、ポンプ）の設計、配管サイジング、プロセス制御設計、安全設計などが挙げられます。プロセスエンジニアが決めた情報を使用して、他部署（機械設計部署など）が詳細設計を行いますので、プロセス設計は、設計舞台の中でも最も上流にあるということで、プラント設計の肝だと言えます。プロセスエンジニアが設計内容を変更すると、下流の設計に大きな影響が及びますので、いかに早く設計を決めて、且つ変更点をミニマムにできるかがポイントですが、そうするためには、部署内だけでなく、他部署、ジョイントベンチャーそして顧客との密なコミュニケーションが必要不可欠です。

「背景が異なるたくさんの人々」が一つのチームとなって、「色んな国」で「大規模」のプラントが作れるところだと思います。同じ会社でも、同じプロセスだけでなく、機械設計、電気、計装、土木など様々な部門の人々がいて、さらに海外の顧客・ジョイントベンチャーもプロジェクトに加わってきます。分野・国籍の異なる人がたくさんいる状況の中、円滑にプロジェクトを遂行するのは難しいですが、とても面白いと思います。

また、色んな国で建設しますので、場所が違えば、ガス組成や気候など設計条件も違うということで、同じLNGプラントでも全く同じものを作る訳ではありません。各プラントの設計には特有の難しさがあり、一つ一つを解決していくことに醍醐味を感じます。
そして、スケールの大きいものを作り上げることは、自分にとって大きな達成感が得られますので、自分の設計が現実のプラントとなることをとても楽しみにしています。