再生と未来に向けたビジョン
CHIYODAは、2021年5月に中期経営計画「再生計画~再生と未来に向けたビジョン~」をアップデートし、2019年に公表した再生計画の根幹であるリスク管理体制の高度化、EPC遂行管理力の進化、人財の高度化・拡充の三大施策の順調な進捗を報告しました。
現在当社は、既存分野では、カタール超大型LNGプロジェクト、インドネシア大型銅製錬プロジェクトを新規受注し、新規分野では、シンガポールにおいてSPERA水素を活用した水素事業サプライチェーンの戦略的提携をするなど着実に成果を積み上げています。また、国内では、世界的な需要拡大と技術革新が目覚ましいライフサイエンス分野において、新型コロナウイルス向けワクチン原薬製造工場のEPC業務を、再生可能エネルギー分野においては、蓄電池システムやバイオマス専焼発電所プロジェクトを遂行中です。CHIYODAは、これらの事業活動を通して更なる企業価値向上を目指して日々邁進しています。
CHIYODAグループを取り巻く事業環境は、引き続き新型コロナウイルス感染症が残した様々な影響が残っている一方、気候変動対策として脱炭素・循環型社会への移行の動きが加速していることに加え、水素を中心としたクリーンエネルギーの拡がり、デジタルトランスフォーメーション革命の加速、医薬・ライフサイエンス技術の深化といった大きな変化が進んでいます。こうした状況下、CHIYODAグループは、当社が誇る人財の価値を改めて確認しながら、自らのコアバリューである技術力・プロジェクト遂行力を更に鍛え、2050年カーボンニュートラルの達成に向けた成長戦略に取り組みながら持続可能な社会の発展に貢献し、全てのステークホルダーから信頼と尊敬を集められる企業を目指します。
事業環境の変化を乗り超え、信頼と尊敬を集められる企業になるためには、皆さんの若い力が必要不可欠です。
世界中から集まる様々な分野のプロフェッショナルが一体となり、お互いを高め合うことによってもたらされるシナジーを皆さんにも感じてもらい、その一員としてご活躍いただけることを期待しています。我々の事業は、一人では成し遂げることができません。
プロジェクト遂行の中核となる各分野のエンジニアのみならず、プロジェクト受注に向けた営業戦略の立案、機器資材の手配、契約のレビューや保険の手配、プロジェクトファイナンスや税務戦略の立案、そして人財の育成、雇用の管理などの機能も重要であり、全ての関係者の責任は連鎖します。立場や年齢に関係なく、一人一人が当事者であるとの自覚を持ちながら、お互いに連携をとり、完遂することがプロジェクトの成功には不可欠なのです。
もちろんCHIYODAには諸先輩が築き上げた、さまざまな分野での圧倒的な実績がありますが、炭素循環型社会構築の要請やデジタル技術の進歩といった大きな変化のうねりのなかで、日本のエンジニアリング産業のグローバル市場における存在意義が問われ始めています。既存の概念・慣習・発想に縛られていては、再生と未来を拓く成長戦略は実現しません。経験から得られた知恵とノウハウを未来に継承してこそ、未来への道が拓かれていくと信じています。「万事塞翁が馬」ということわざにある通り、何がピンチで何がチャンスかはわかりません。「腐らない・焦らない・驕らない」。みなさんも、自信をもって積極果敢に挑戦してください。
我々は、皆さん一人一人を主人公として迎え入れ、再生の先の未来を共に描いていきたいと思っています。CHIYODAには、「エネルギーと環境の調和」という経営理念の下、邁進することで人間力を高めていける機会が溢れています。また、時代に即した人財育成を考え続け、様々な仕組みを用意していますので、皆さんの想いや行動力次第では、能力や意欲を更に高めて成長し続けることのできる環境があります。
皆さんには、是非、CHIYODAというフィールドで、仲間と共に、自身の描く「未来像」を自己実現できる場を見つけてほしいと切に願っています。