学生時代に建設基礎工学を学んでいたこともあって、入社時の配属は土木系のセクションでした。通常、プラントの土木っていうとコンクリートや鉄骨などを設計するところに配属されることが多いのですが、私が配属された先の上司は杭の専門家のような人で、上司と二人でマンツーマンという状態でしたから、いわゆる弟子入りみたいな感覚でした。
その頃、CHIYODAが特許を持つ「杭載荷試験工法」の設計、施工、解析業務に携わりました。鉄道の駅などの工事現場ですごく大きな杭を用いるところがあって、鉄道の公団の方々とかゼネコンの方々と一緒にその工法の試験を行っていた。当時、私は1年目でしたが、結果をまとめて学会に発表するという業務も担当しました。
その後、杭とは異なる分野でしたが、銅製錬プラントの土木関係の担当としてミャンマーに赴任しました。当時のミャンマーはとても貧しくて、国家的プロジェクトというような期待と関心が寄せられているのを感じました。このプロジェクトでは、土木施工管理の担当でしたが試運転~完工~引き渡しと現場の最後までを経験させてもらったことをきっかけに、土木以外にも、とにかくプロジェクトを最後まで見ていく仕事がしたいという気持ちが強くなりました。