千代田化工建設で歩むキャリア

勇気が道を拓いて行く。自分で限界を決める必要はない。

総務部・IR・広報・CSR部 部長 1985年入社 文学部卒 中村 薫

手を挙げる意思と勇気があれば、受け入れてくれるのが、CHIYODAの風土。

土漠に立つ陽炎の中をゆっくり進む巨大な塔槽機器。入社後の研修でCHIYODA のプロジェクト記録ビデオを観た瞬間、プロジェクト輸送業務に魅せられてしまいました。その後の配属先が輸送部だったという偶然も重なって、私のプロジェクト・プロキュアメント(機器資材の調達業務)への挑戦は輸送から始まりました。

プラント建設の仕事では、機器資材メーカーが製作した貨物を現場まで運ぶ輸送業務が必ず発生します。通常の海上輸送に加え、プラントによっては1,000トンを超えるような重量機器を海上輸送する特殊船の手配、港から現場までの内陸輸送ルートの検討、その途中にある障害物をどうやって回避するかなど、さまざまな輸送方法を検討~計画~遂行が必要になります。

当時、CHIYODAでは女性の輸送業務担当者はいませんでしたが、輸送業務を担当したい気持ちをストレートに上司に伝えたところ、インドネシア向けプロジェクトの輸送業務アシスタントをさせていただけることになりました。1年程度が過ぎたころ、突然その主担当の方が別プロジェクトで海外赴任することになり、私はそのまま「主担当として業務を継続するように」と上司に言われました。自分で手を挙げておきながら心細く、不安でいっぱいでしたが、任せてくれた上司をはじめ、同僚や船会社の担当者さん達が、抱える責任と奮闘する私を温かく支援してくれたおかげで、乗り切ることができました。

CHIYODAには、「経験が浅いからこのポジションでいい」という思想はありません。チャレンジする意思があればチャンスを与えてくれ、自分の努力に応じてサポートしてくれる。経験を積んでさらに大きくなるためのチャレンジを促し、若手を育てる風土(=社風)があります。

自分が設計したプラントを自分の目で見るために、カリブ海に面した製油所へ。

全体を俯瞰する視点がプロジェクトを成功に導く。

プロジェクトにおいて調達業務全般を担うプロキュアメント・マネジャーは「限られた予算の中で、要求に合う機器資材を、必要な時期に現場に届ける」というミッションがあります。プロキュアメントの仕事は「EPC(E=Engineering[設計]P=Procurement[調達]C=Construction[建設])
」で言うとEとCの中間で、上流のEと下流のCに深く関わりあいながら業務を進める必要があります。さらに調達は多くの機器資材サプライヤー(メーカー)、検査会社、輸送会社等、関わる相手は世界規模です。情報が来るのを待つのではなく、自分の業務に必要な情報は積極的に取りに行き、次の業務に必要な情報はできるだけ早く伝達することをいつも意識することが求められます。自分の仕事が流れのどこに位置し、何が求められているのか、どうすればプロジェクトに貢献できるのかという視点を常に持ち、業務を進めていくことが大切なのです。

どのようにプロジェクトに貢献するかを考える上では「戦略」が必要です。どんなによいアイデアでも、各自バラバラでは意味がありません。それらのアイデアを持ち寄って共有し、確認し、調整し、段取りを整えてプロジェクト成功のために方向をそろえていく。そうすることで、プロジェクト全体の「戦略」ができあがっていきます。

プロキュアメント・マネジャーの経験は、それまでの輸送担当者としての視点から、調達のみならずプロジェクト全体をより広い視野で俯瞰することに役立ちました。どのようにプロジェクトに貢献できるかを考え、チームメンバーと戦略をたて、それを遂行することができたのは、大きな達成感とやり甲斐に繋がりました。

これまで手がけたプラントは、合成ガス、水素、LNG関連、etc。赴いた国はエジプト、ベネズエラ、カタール、英国、etc。

チャンスは自分の強みを活かせる人にやってくる。

私はCHIYODAでのキャリアを通じて様々な人と出会い、感動を共にしてきました。ジョイントベンチャーパートナーのフランス人とは一緒に旅行をしたり、インドネシアのかつてのお客様側エンジニアリングマネジャーとは家族ぐるみの交流がいまでも続くなど、数え切れない出会いを与えてくれました。

私のCHIYODA入社当時と比べて、プラント業界の中での女性の活躍は大きく変わったと思います。今では多くの女性エンジニア、事務系社員が海外赴任、現場赴任をして業務を遂行していますが、1990年代始めは、まだ日本人女性が海外の工事現場に赴任することは珍しい時代でした。最初に海外赴任をした時は、失敗して「女性だから・・・」と思われるのが嫌で必死に頑張りました。今思えば受け入れるプロジェクト側も初めてのことで戸惑いもあったでしょう。でも、私が頑張れたのは、赴任先の上司や同僚が「チームワークで頑張ろう」と言ってくれたからです。特別扱いをせず、プロジェクトチームの一員として他の若手社員と同じように叱咤し、期待を込めて受け入れてくれたのを憶えています。CHIYODAの個を尊重する土壌が、私個人の力を大きく引き出してくれて、さらにチャレンジする勇気を与えてくれました。

これから社会人になる方には、自分の「強み」を業務に活かすことを意識して欲しい。業務で役立つ「強み」をみつけるのは簡単なことではないかも知れません。自分の「弱み」を補うことは大事ですが、「強み」が何かを理解し、それを活かして会社に貢献するという意識も大切です。ジェンダーや国籍に関係なく、個人の強みを活かし、実績をつくり、それを認めてもらうことができれば、次のチャンスをもらえるし、より高い目標にチャレンジできる。自分の強みをアピールできる発信力も身につけて、自分の力で活躍の場を広げていって欲しいと思っています。

プラントのことを深く知りたい、という思いを貫いてきたからこそ、今の自分がある。

career path

1985年〜1994年
入社後、輸送部に配属。船積み業務アシスタントから主担当へ。
1995年〜2004年
ジャカルタのプロジェクト事務所にて輸送船コーディネーター、シンガポールの現場では現地調達マネジャー。中国の石油化学プラント建設プロジェクトでは、プロキュアメント・マネジャーとしてJVの事務所(マレーシア)に。
2005年〜2008年
カタールLNGメガプロジェクトでは、プロキュアメント副マネジャーを担当。
2008年〜2009年
経営企画本部 IR・広報室でIRおよび広報業務を担当。
2010年〜2011年
調達センター・輸送グループ グループリーダー。
2011年〜2014年
業務本部 調達ユニットにて発注セクションリーダー、同じく積算セクションリーダーを歴任。
2014年〜2017年
業務本部 調達・建設業務ユニットにてジェネラルマネジャー(GM)に。
2018年〜現在
総務部・IR・広報・CSR部にて部長。