人が財産である当社にとって、付加価値の高い人財を計画的に育成し、社員が活躍することは、未来へ向けた持続的な成長に直結する最も重要な要素と認識しています。そのため、当社ではトップマネジメントのコミットメントのもと、人財育成を加速させるため2018年度からCHRO(Chief Human Resources Officer)を任命しました。そして2020年には、社員自身が歩むべきキャリアを常に意識し、実現したい姿に到達するために必要なことを自ら考え、成長するための指針となる「人財開発基本方針」を策定し、各資格階層に計画的な育成プログラムを展開する中で、社員個々人の一層の能力・経験獲得を支援しています。
研修体制図(人事部主催の研修のみ記載)
※当ページの内容は2021年度のものです。今後適宜更新されます。
“他者”から認められる、真に価値あるサービスを、
内外に提供できるプロフェッショナル集団
これがCHIYODAの目指す人財集団像です。「我々が総合エンジニアリング企業として、本当に他者に必要とされるサービスを見定め、高度な専門性を駆使しながら、それを実現できる、プロフェッショナル集団であり続けたい。」という思いを込めています。CHIYODAの人財が目指す姿に近づけるように人財開発施策を展開しています。
新入社員研修
入社直後から一定期間の研修を横浜で行います。この期間で、社会人としての基本やビジネスマナーだけでなく、プラントビジネスについての基本知識を学ぶ研修や語学力向上を目的とした研修を行います。各種要素技術やプロジェクトの受注~遂行において各部署が果たす役割などの知識習得や、英語研修では能力別のクラスで、ビジネスシーンに特化した英語を習得します。
上記集合研修とは別に、プラント建設現場や海外グループ会社へ赴き、OJT研修に臨む、海外/国内現場研修も初期研修の一部です。海外/国内現場研修の目的は、CHIYODAがどんなところで何を作っているのか、実際にその目で確かめることにあります。
OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)
CHIYODAは日々行われる仕事が、社員にとって最も効果の高い人財開発の材料だと考えています。実際の仕事を通じて直属の上司・先輩社員から仕事の知識・スキル・姿勢などを学習できるからです。そこで個々の能力・ポテンシャルに応じ、若いうちから責任ある仕事を任せ、それと同時に、積極的な部署異動により複数業務を経験し、入社10年で特定分野のプロを目指します。新入社員が会社のこと、仕事のことをいつでも質問・相談できるように、同じ部署の先輩社員が一人一人をバックアップする「エルダー制度」(詳細後述)でサポートをします。
OFF-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)
CHIYODAでは社員の主体性を引き出し、社員が能力を最大限に活用できるように多種多様な教育研修を用意しています。多くの社員は、自らのキャリア形成のために、研修に積極的に参加しています。
エルダー制度
新入社員がOJTを通じて仕事に自信を持ち早期に職場戦力の一員になるために、配属部署の先輩社員(エルダー)がサポートする制度。エルダーには、その役割を通じ、後輩育成の自覚と責任を持つことを期待します。
CENA講座(Chiyoda Engineering Academy)
CHIYODAには1948年の創立以来蓄積してきた技術力があります。経験豊かな多くの専門家からの技術伝承を進め、技術力をさらに高めるための学びの場がCENA講座です。CENA講座では、化学系、機械系、電気制御系、配管系、土木建築系等の各専門に関する講座があります。
留学制度
自己啓発の一環として、自己の能力開発および知識・技能向上のため、国内外大学院への進学を希望し、会社が承認した場合に、進学費用の一部について会社補助を行います。
資格取得補助制度
全社的な企業体力強化・中長期的な人財開発に資する技能資格の取得補助を通じ、社員自らの能力開発と資質の向上を図ります。
キャリア開発対話
CHIYODAは各分野のプロフェッショナルを目指す社員の主体的選択・行動を支援しますが、「会社が目指していく方向」と「社員が選択し、歩んでいく方向」が全く違っていては、「会社の成長」にもつながらず、ひいては、社員の希望に沿った成長の場を提供することが難しくなります。
そこで、社員自らが中長期視点でキャリアを描き、その歩み(主体的選択・行動)を支援するための仕組みとして、キャリア開発対話を実施しています。本人の目指したいプロフェッショナル像や今後のキャリア展望について上司と対話を行うもので、全社員が毎年1回必ず実施します。
社内ローテーション
専門性に奥行きを持たせ、より高度な業務遂行力を身に付けたプロフェッショナルになるためには、CHIYODAの文化や事業に対する複眼的な視点の獲得や収益構造の理解が必須であり、これを養う目的で育成期間中に社内ローテーションを実施していきます。キャリア開発対話をはじめとするコミュニケーションを通して、人財の成長に繋がる異動先を会社が決定します。
組織・マネジメント力を高める
新人事制度の導入 -目指すべき姿を考えるー
人財の高度化・拡充を掲げ、2021年4月より新人事制度を導入しました。
今日の事業環境は、テクノロジーの進化、価値観の変化、働き方の多様化等、目まぐるしい変化にさらされています。このような環境下で、CHIYODAが 社会的意義の高い事業を永続的に展開 していくためには、それを企画・実行・発展に導く人財が必要不可欠です。
組織経営力の強化
組織の力を最大化すると共に、組織内の人財を最大限に活かせるよう、組織経営力が高い人財の早期発掘、育成、また組織経営力の底上げを積極的に行っています。
PKPの育成
CHIYODAは、プロジェクトが成功するためには有能なプロジェクトマネジャー(PM)が必要だと考えています。では、PMは、どのような役割を担うのでしょうか。プロジェクト遂行のためには、プロセス/機械/配管/電気/制御/土木建築設計や営業、財務、法務、調達、品質管理、工事建設等のプロフェッショナルが集結します。これらの有能なプロフェッショナルをまとめ、プロジェクトを進めるのがPMです。CHIYODAでは、PM候補の社員に対する選抜育成プログラムを実施し、有能なPMの輩出を図っています。PMの他にも、エンジニアリングマネジャー(EM)、ビジネスマネジャー(BM)など、プロジェクトを確実に遂行する上で中核となるプロジェクトキーパーソンを積極的に育成しています。