Project Lifecycle Engineering事業

Courtesy of Sakhalin Energy Investment Co., Ltd.

運転・保守

既設プラントの運転改良、能力増強、トラブル対応などに、経験豊富なエンジニアがご相談に応じます。

プロセス改良

千代田は設立以来、石油や天然ガスなどのエネルギー、石油化学・化学分野、医薬品、一般産業設備などの分野で、国内外を問わず、数々のプラントを建設しています。同時に数多くの実績から培った豊富な知見と経験を活かし、お客様の大切なプラントに対して生産の効率化といった改善提案をしています。

  1. 機器単体の改良及び新技術の提案
  2. プロセスユニット内の能力増強及びエネルギー
    効率化提案
  3. 複数のプロセスユニットとユーティリティシステム間の
    相互エネルギー効率化提案
  4. コンビナート全体(複数のプラント間)の生産の
    効率化及びエネルギー効率化提案
  5. 最先端技術を導入することによる能力の増強、
    生産の効率化及びエネルギーの効率化提案

ユーティリティ・システムの改良

プロセス・システムの効率化と同様にユーティリティ・システムも見直しによる改良により効率の改善が可能です。千代田では、長年培ってきた豊富な経験と知見を基に、電気、水、蒸気、熱の有効利用及び統合管理システムの構築/運用によってユーティリティ設備の省エネルギー化、近代化の提案をお客様のニーズに合わせて行い、設備改善に向けたお手伝いをしています。 例えば様々なシステムに関して、最適化の提案を行ってきました。

電力システム:既存の電力監視制御システムの最適化、保護システムの改善等
水システム :プラント排水にあわせた水処理/再利用システムの構築
熱システム :ピンチテクノロジーを駆使したプラント省エネルギー対策

設備信頼性向上

プラント設備を安全に操業し製品を安定的に供給するためには、プラント設備の信頼性設計を適切に行い、また、これを如何に維持・管理してゆくかが重要となってきます。特に、近年、老朽化が懸念される既設プラント設備においては、プラント設備の健全性を適切に診断・評価し、信頼性が懸念される箇所に対し如何に適切な対策や管理を講じてゆくかが大きな課題となっています。お客様の大切なプラント設備における個々の課題・ご要望に対して、プラント設備診断、解析エンジニアリングサービス、高度設備状態監視、設備管理技術支援などに係る最新・最適な技術を駆使して、適切な改善・解決計画を立案・実行しています。

国内外のプラント設備への適用実績多数あり、多方面でお客様にご評価頂いております。

省エネ技術

1-1. プロセス加熱炉へのGT排ガス導入による省エネ

ガスタービンの高温排ガス(500~550℃)の熱エネルギーをそのまま燃焼空気として有効利用するため、加熱炉へそのまま導入する省エネ技術です。ガスタービンの排気ガス中の酸素は15%程度残存しているので、安定した加熱炉の運転には十分であり、加熱炉の燃料消費量を大幅に削減できるため、ガスタービン燃焼に必要な燃料よりも加熱炉への燃料削減が多くなり、省エネになります。

技術紹介

ガスタービン高温排ガスの導入そのものによる既設加熱炉の燃料削減に加えて、千代田はお客様の蒸気システムの構成・バランスを評価することにより更なる燃料削減の提案を行うことができます。下記の例では、排ガスの熱エネルギーを利用し追加のWHBから中圧蒸気を回収することにより、抽気復水タービンの抽気量を、中圧蒸気回収分減らすことで更なる既設蒸気ボイラの燃料削減につなげます。
抽気復水タービン発電機の発電量を一定とするために、抽気減少による発電減の分は復水増でまかないます。

<主な実績>

顧客:JXTGエネルギー株式会社
概要:EPC
地域:日本(根岸)

1-2. Rカーブ解析による工場エネルギーシステムポテンシャル評価

工場は製品を製造・生産するために燃料を必要とします。燃料の持つ熱は工場の操業に必要な熱供給および電力・動力に変換されます。千代田は、燃料の持つ熱がいかに有効に利用されているか、改善余地がどのくらいあるか一目でわかるRカーブ解析を用いて多数の省エネ提案をお客様に提供することができます。これまでにも国内・海外問わず主に石油精製、石油化学工場に多数の省エネ提案実績を有します。

技術紹介

工場の運転データをお客様にご提供いただき解析することで燃料の持つ熱の有効利用(エネルギー効率)が現在どのくらいか、理想的にはどこまで効率を上げられるかをわかりやすいグラフで示します。


<主な実績>

国内石油・石油化学向け 50社以上、海外10社以上

1-3. 低温排熱回収発電技術

工場などにおける排熱回収発電は主に蒸気サイクルを使用しており,回収対象温度は一般に250~300℃ 以上です。これ以下の温度の排熱に関しては低圧蒸気としての回収が一般的でした。千代田では、より低温の排熱等の未利用エネルギーの回収発電技術として水-アンモニア混合物を作動媒体として発電するカリーナ発電を適用することによりお客様の工場でこれまで利用できず捨てていた排熱を利用する発電設備導入のご提案を行うことができます。

技術紹介

以下がカリーナ発電サイクルの基本フローです。カリーナ発電サイクルの作動媒体である水-アンモニア混合物(アンモニア水)は水よりも沸点が低いので、低温度領域まで熱源の熱が利用できます。アンモニア水は蒸発器で排熱により加熱され湿り蒸気となり、セパレーターで分離されたアンモニア蒸気はタービンをまわして発電します。
例として、エアフィンクーラーで冷却される蒸留塔の塔頂ガス(120℃程度)は、塔頂ガスの熱が大気へ排熱として捨てられています。千代田では、この塔頂ガスの熱を排熱としてカリーナ発電サイクルを導入した実績を有します。

<主な実績>

顧客:富士石油株式会社
概要:EPC
地域: 日本(袖ヶ浦)

1-4. 大型圧縮機復水タービン駆動の可変速スーパーモータ化

ポンプや圧縮機の駆動用に用いられる蒸気復水タービンは発電効率があまり高くないので、モーター化することで復水タービン駆動蒸気の減少→ボイラ発生蒸気減少→ボイラ燃料減少につながり省エネになります。また復水器撤去により冷却塔負荷、冷却水ポンプ負荷削減となることも省エネにつながります。
千代田は総合エンジニアリング会社として国内で唯一の大型圧縮機の駆動用復水タービンを可変速モーター化した実績を有します。

技術紹介

お客様の工場の圧縮機用蒸気復水タービンを可変速モーター化する上で、圧縮機が起動から通常運転、停止まで問題なく安全に運転できるかどうか実際の運転データを解析し、設計に反映することができます。建設にあたっては、機器・電気・計装・架台などの関連設備の撤去・改造・新設工事が期間内に安全に行われるよう工事を計画し遂行いたします。

<主な実績>

顧客:西部石油株式会社
概要:EPC
地域: 日本(山口)

環境改善

エネルギーと環境の調和を目指す千代田は、プラントの抱える環境課題の改善策を提案します。
また千代田は大気汚染や水質汚染の改善のために自社開発技術を提供することができます。